赤 のバックアップの現在との差分(No.1)基本データ基本データ■僕○第70回
その他補足その他補足霊夢たちが異変解決をしていた時代から30年の時が流れた 人は老い、妖怪たちもまた力を蓄えていた 橙も月日の中で力を増し、遂には八雲の姓を受けるほどに成長していた 平和な日々の中、橙は式神も作らずに配下の猫たちを纏め上げて猫の為の地域を守り続けていた そんなある日、橙がいつものように縄張りのパトロールをしていると一頭の仔熊に襲われた 妖怪として成長した橙にかなうはずも無く、仔熊はあっけなくやられてしまった しかし、敗れたにもかかわらずなおも襲い掛かろうとした仔熊に橙は何故無駄と分かっても襲い掛かるのかと尋ねた 仔熊は言う「冬眠前の栄養補給が足りない。栄養が無ければ死んでしまう。ならばここで死ぬも飢えて死ぬも同じだから」 橙の配下の猫たちも飢えに苦しんだ事はあった。その時の橙では猫たちを救うことは出来なかった 己の過去の贖罪の意味もあった。だがそれよりも目の前の仔熊を救いたいと橙は思った 「それなら、私の式にならない?」その提案に仔熊は目を丸くした 自分を襲った相手を助け、式になれと言われるとは思いもよらなかったのだ 仔熊はそれを受け入れた。そうすることが生き延びる道になる。最初はただそれだけだった だが今は違う。信頼する守るべき主であると認めている。 しかし、口の悪い彼女は心を隠してこう言うのだ 「あんたみたいな甘ちゃん、私の主にはふさわしくないよ ……そんなのも嫌いじゃないけどね」 紫が持って帰ってきた外の御菓子「ポッ○ー」の空き箱を使って橙が初めて自力で生み出した式、『橙道頭』の3代目。(ちなみに初代はチルノと取り合いの末、湖に落とされ濡れてお亡くなりに、2代目はついうっかり紫が踏みつぶしてご臨終)なお、3.14の14は14回の補修の意。愛着故か大人になった今でも愛用している。 他の式と比べて(見た目も中身も)風変わりだが、妖精たちや一部妖怪には羨望の眼差しで見られているそうな。 データデータコメント欄コメント欄 |