幻想郷の人里にある小さな餡蜜屋には美少女の看板娘が二人居るという。それが彼女たちである。 姉である未明は主に店内で接客、妹である朝は外で呼び込みを行っている。 妹は極度の人外嫌いで、特に「羽」を持った者に対しては 妖怪・妖精・魔族・吸血鬼etc関係なく明らかな殺意をもって、身につけている銃を発砲するのだが、 それには、人里で知らない者は居ない「ある理由」があって… ■■■■■■■■ 馬鹿みたいに長い、二人のエピソードが始まるよ−! ■■■■■■■■ そもそも、餡蜜屋の夫婦と二人の血は繋がっておらず、過去の妖怪による襲撃で二人は両親を失っている。 というのも、元々姉の未明はオッドアイであり「左目で相手を見ると、それが人か妖かを識別できる」といった能力があった。 そういったこともあり、人里を出入りする人々の監視の意味を込めて彼女たちの家は人里の入り口付近にあった。 そしてその条件が悲劇を生んでしまう…。 当然彼女の能力は、妖怪側にしてみれば非常に厄介で鬱陶しい能力なわけであり、その為ある鳥妖怪の一味が 不意を突いて昼間に人里を襲撃したのだ。 「妖怪の襲撃といえば夜」と相場が決まっていたため、里の守護者達の対応に一瞬の遅れが生じてしまい、 その結果、人里入り口周辺の民家が被害にあい彼女たちの一家も運悪く襲撃にあってしまう。 その際逃げ遅れた二人を逃がすため、無謀にも両親は鳥妖怪達に立ち向かっていき、結果帰らぬ人となってしまう。 更に両親の奮闘空しく、二人は逃げ切ることができず追い詰められてしまう。 姉は妹を庇い左腕を失う重傷を負った上、左目を抉り取られてしまう。 …と、そこでやっと守護者達が駆けつけ、二人は一命を取り留めることができたのだが、姉には大きな傷が残ってしまうのだった…。 両親を失い、他に身よりも無く、途方に暮れる二人…。しかし、そこで二人を引き取ってくれたのが、 現在の餡蜜屋の夫婦だったのである。 以後、二人は「せめてもの恩返しに…。」と、その餡蜜屋の看板娘として働くことになるのである。 この時姉の未明は御年14歳、妹の朝は僅か9歳であった…。 妹は「姉が重傷を負ったのは自分を庇ったためだ」と幼いながらも理解していたため、 己の、そして姉の為にも何としてでも強くなることを決意する。そしてこの事件を期に 「羽を持った人外」の事を極端に嫌うようになり、自分たちを襲った鳥妖怪への絶対的な復讐を 誓うのだった…。 しかし、その一方で「守護者達の対応が遅れなければ…」という思いを抱いてしまっているのも また事実であり、敵意こそ持たないものの、(慧音などの)普通の人外等に対しても良い態度は取らない。 一方、姉もまた己の能力のために家族を失ってしまったことに責任を感じており、自分を支えようと 必死に努力をする妹を見て、「私ももっとしっかりしなければ…。」と思い、 最近では霊力強化のため隠れて修行を行っているらしい。(表向きにすると妹に止められるため) 事件に関して、守護者達の対応が遅れたことには仕方ないと考えており、時折慧音を責める妹をたしなめている姿が見られる。 今では餡蜜屋の夫婦が彼女たちのために小さいながらも自宅を用意してくれ、 現在二人はそこから毎日通っているようだ。(それまでは住み込みだったらしい) ■■■■■■■■ 二人のエピソード、ここまで……お疲れ様でした(´・ω・`;) ■■■■■■■■ もうちょっとだけ続きます…頑張って下さい ↓以下、気力の残っている人向け