ラジオショックのまとめ
っぽい第四弾_二面ボス_REDMOON_SS をテンプレートにして作成
開始行:
#contents
* SS本文 [#p6f3d86e]
■[[僕○第22回]]
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Stage2 流るる3つの黒風
日が傾き始めたころ、小川を遡るように飛翔している二つの...
「ところで先ほどからまっすぐ進んでいますが、何か当てでも...
妖夢はわずかに前方を飛ぶ小町に対して問いかけた。
「ああ。これは神隠しって話だ。つまりは誰もいない場所に向...
「……それは、結局誰とも会わないのでは?」
「あたい達の目的は調査さ。何もないならそれに越したことは...
妖夢は少し考え、思ったことを口にする。
「もしかして、体よくさぼろうとかしてませんよね?」
「ぎくっ! そ、そんなことあるわけないだろう? 勿論こっ...
妖夢はいぶかしげな眼で小町を見ていたが、小町は続ける。
「はたから考えれば、怪しいのは祭囃子の聞こえる方だ。だが...
「祭囃子の聞こえない……一見何もないような場所ですか?」
「そう言うことさ。あたいの勘ではこの先に何かあると思って...
「なるほど……そう言うことだったんですか。疑ってすみません...
「なぁに、気にする必要はないさ。実際これは勘だからね」
(まぁ、何事もないのが一番楽なんだがねぇ)
本音を隠して適当な口八丁で妖夢を言いくるめ、川を遡る。...
「先ほどから妖精や妖怪の数が増えてきましたね」
「そうだな。ひょっとしたら当たりを引いたやも知れないな」
小町は苦虫をかみつぶしたような顔をしたが妖夢は気付かず...
「ちょいなぁ!! ――――ふぎゃっ!」
突如疾風が起きたかと思うと、漆黒の影が妖夢に向かって突...
「何者ですか!?」
妖夢の問いに答えるかのように少女は身を起こす。
「あいたたたぁ。まさか、こんなにもあっさりと止められるな...
少女は弾幕を繰り出す。だが、それはとてもとても微弱な弾...
「何というか胡散臭いことこの上ないねぇ」
「全くです。罠かも知れませんので注意を。私が先行します」
妖夢は宙を蹴り疾走する。弾幕の間を潜り抜け、少女へと一...
「妖怪が鍛えし楼観剣に、切れぬ物など……殆どないっ!!」
「はえっ?」
少女が知覚するよりも早く、妖夢の斬撃が少女を斬り飛ばす...
「ぷはぁっ! つ、強い」
「お、お姉ちゃん大丈夫っ!? ひとまず逃げよう!」
「あ、ああ。治亥、ありがとう」
少女は上流から駆け付けた治亥と呼ばれた少女に引っ張られ...
「小町さん。追いますよ!」
「ん? 流石にあれは関係ないと思うが?」
「いいから追います!」
「やれやれ、真面目なのはいいことだが、思い込んだら一直線...
逃げていった二人の少女を高速で追いかける妖夢を見ながら...
逃げる二人を追いながら立ちはだかる妖精を蹴散らし、幾度...
「ここまでです。もう逃げれませんよ」
「そうね。でも、人違いじゃないの? 貴女が追ってたのは、...
二人の少女が振り返る。背の小さい方は、先ほど助けに入っ...
「その鎌!? まさか死神ですか!?」
「いや、あれは違う。こいつらは恐らく――」
「ちょいなぁー!!」
妖夢の疑問に小町が答えている最中、川の中から先ほどの少...
「なっ!?」
完璧に反応が遅れた。少女が放った足払いは妖夢の足を狩り―...
「ふぎゃん」
少女は後方に控える二人の処間で弾かれる。その一部始終を...
「姉さんのこの――役立たず!! 折角隙まで作ってあげたのに...
「ね、姉様。祓お姉ちゃんだって悪気があってやってるわけじ...
「そうよ。薙刃は固いんだから。って痛いっ!」
「姉さんは調子に乗らない。治亥、悪気がないから問題なの。...
「うん。わかった」
「さて、こっちの話が終わったところで次はそっちね。姉さん...
薙刃と呼ばれた少女は妖夢たちを見てそう言う。
「小町さん。先ほどの続きですが、あれはいったい?」
「ああ。恐らく鼬さ。鎌鼬。風を操る3柱の悪神さ」
「神……ですか。一応倒して神隠しについて尋ねるとしましょう」
「まぁいいか。少しは身体を動かさないとなまるしね」
「そっちの話も済んだみたいね。まぁ、仕方がないから……蹴散...
薙刃が鎌を振り上げ襲ってくる。大ぶりに振るうことにより...
「くっ! 中々速い……しかしっ!」
それに対し妖夢は、楼観剣を左手に持ち替え、右手で白楼剣...
「速く、鋭く、正確。随分腕が立つみたいね。だったら! 切...
薙刃はいったん距離を取り、大鎌を振るい抜くことによって...
「それではこちらも行きます。人符『現世斬』」
次の瞬間には、妖夢は薙刃の後方に佇んでいた。一拍の間の...
「思っていたよりも強いわね。そっちのは参加しないのかしら...
薙刃の言葉に小町は即座に答える。
「一対一の勝負に手出しをするほどあたいは野暮じゃないさ」
「そう? じゃあ、すぐに参加するということなのね。今から...
小町のはただのサボリの言い訳だったのだが、まるでそれに...
「喰らいなさい。3柱の悪神が織りなすコンビネーションを。『...
祓が弾幕を張ると同時に薙刃が突っ込んでくる。妖夢は咄嗟...
「小町さん! すみませんが援護をお願いします!」
「あぁ〜。まぁ、自分で言ったことぐらいは守るとするかね」
小町の支援も加わり、妖夢は薙刃に斬撃を決める。浅かった...
「治亥、傷の手当てを」
「うん。姉様」
治亥の手に持つ壺から取り出した液体を傷口に当てると、驚...
「ああ。やっぱりそうだったか」
「何か知っているのですか?」
「3匹目の鎌鼬が持つ薬とは仙人の霊薬なのさ。これは、死者と...
「じゃあ、あれを倒さない限りは」
「文字通りイタチごっこだね。まぁ、対応としてはこうさな」
小町が手を前に伸ばし、そして引くと、そこには治亥が掴ま...
「えっ? 今何をやったんですか?」
「距離を操っただけさ。あたいとこのこの間の距離をないと同...
一拍の間を置き、薙刃たちも状況を理解した。
「って!? ええ!? お、お姉ちゃん助けて!!」
「貴様ら!! 治亥を離せっ!!」
薙刃が憤怒の形相で接近し、鎌を振り下ろす。小町は片手で...
「小町さんっ! 大丈夫ですか!?」
「あたいは大丈夫だ。それよりも先に向こうのを蹴散らしてく...
小町の言葉は最後まで続かなかった。薙刃が突然鎌を手放し...
「大丈夫ですかっ!?」
「ああ、面目ないね。啖呵を切った直後にこの様とは」
「仕方がありません。多少消費が激しいですが」
「構わないさ。あたいが前を行く」
小町が前、妖夢が後ろに立ち陣形を組む。薙刃たちは警戒し...
「一気に決めます!」
「その気概さ!」
「「断界剣『閻王斬』!!」」
薙刃たちがそれを認識するより早く決着がついた。3刀から繰...
「神隠し? 私達は知らないわよそんなの」
気絶からいち早く目を覚ました薙刃は妖夢から事の推移を聞...
「神だって聞きましたからもしかしたら……と」
「はぁ? それじゃあ、貴女のところでは付喪神も神隠しを行...
「そうでしたか。何かここ最近で起こった変なことや、おかし...
薙刃はしばし熟考する。治亥や祓を交えて、姉妹会議を行う...
「ないわね。さっきの話的にはやっぱり祭囃子追った方がいい...
「そうですね。では、小町さん行きますよ」
「ん? ああ。そうするとするか」
妖夢と小町は3人と別れ、祭囃子のなる方へと飛び直すことに...
go to next stage
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Stage2 流るる3つの黒風
日が傾き始めたころ、小川を遡るように飛翔している二つの...
「ところで先ほどからまっすぐ進んでいますが、何か当てでも...
妖夢はわずかに前方を飛ぶ小町に対して問いかけた。
「ああ。これは神隠しって話だ。つまりは誰もいない場所に向...
「……それは、結局誰とも会わないのでは?」
「あたい達の目的は調査さ。何もないならそれに越したことは...
妖夢は少し考え、思ったことを口にする。
「もしかして、体よくさぼろうとかしてませんよね?」
「ぎくっ! そ、そんなことあるわけないだろう? 勿論こっ...
妖夢はいぶかしげな眼で小町を見ていたが、小町は続ける。
「はたから考えれば、怪しいのは祭囃子の聞こえる方だ。だが...
「祭囃子の聞こえない……一見何もないような場所ですか?」
「そう言うことさ。あたいの勘ではこの先に何かあると思って...
「なるほど……そう言うことだったんですか。疑ってすみません...
「なぁに、気にする必要はないさ。実際これは勘だからね」
(まぁ、何事もないのが一番楽なんだがねぇ)
本音を隠して適当な口八丁で妖夢を言いくるめ、川を遡る。...
「先ほどから妖精や妖怪の数が増えてきましたね」
「そうだな。ひょっとしたら当たりを引いたやも知れないな」
小町は苦虫をかみつぶしたような顔をしたが妖夢は気付かず...
「ちょいなぁ!! ――――ふぎゃっ!」
突如疾風が起きたかと思うと、漆黒の影が妖夢に向かって突...
「何者ですか!?」
妖夢の問いに答えるかのように少女は身を起こす。
「あいたたたぁ。まさか、こんなにもあっさりと止められるな...
少女は弾幕を繰り出す。だが、それはとてもとても微弱な弾...
「何というか胡散臭いことこの上ないねぇ」
「全くです。罠かも知れませんので注意を。私が先行します」
妖夢は宙を蹴り疾走する。弾幕の間を潜り抜け、少女へと一...
「妖怪が鍛えし楼観剣に、切れぬ物など……殆どないっ!!」
「はえっ?」
少女が知覚するよりも早く、妖夢の斬撃が少女を斬り飛ばす...
「ぷはぁっ! つ、強い」
「お、お姉ちゃん大丈夫っ!? ひとまず逃げよう!」
「あ、ああ。治亥、ありがとう」
少女は上流から駆け付けた治亥と呼ばれた少女に引っ張られ...
「小町さん。追いますよ!」
「ん? 流石にあれは関係ないと思うが?」
「いいから追います!」
「やれやれ、真面目なのはいいことだが、思い込んだら一直線...
逃げていった二人の少女を高速で追いかける妖夢を見ながら...
逃げる二人を追いながら立ちはだかる妖精を蹴散らし、幾度...
「ここまでです。もう逃げれませんよ」
「そうね。でも、人違いじゃないの? 貴女が追ってたのは、...
二人の少女が振り返る。背の小さい方は、先ほど助けに入っ...
「その鎌!? まさか死神ですか!?」
「いや、あれは違う。こいつらは恐らく――」
「ちょいなぁー!!」
妖夢の疑問に小町が答えている最中、川の中から先ほどの少...
「なっ!?」
完璧に反応が遅れた。少女が放った足払いは妖夢の足を狩り―...
「ふぎゃん」
少女は後方に控える二人の処間で弾かれる。その一部始終を...
「姉さんのこの――役立たず!! 折角隙まで作ってあげたのに...
「ね、姉様。祓お姉ちゃんだって悪気があってやってるわけじ...
「そうよ。薙刃は固いんだから。って痛いっ!」
「姉さんは調子に乗らない。治亥、悪気がないから問題なの。...
「うん。わかった」
「さて、こっちの話が終わったところで次はそっちね。姉さん...
薙刃と呼ばれた少女は妖夢たちを見てそう言う。
「小町さん。先ほどの続きですが、あれはいったい?」
「ああ。恐らく鼬さ。鎌鼬。風を操る3柱の悪神さ」
「神……ですか。一応倒して神隠しについて尋ねるとしましょう」
「まぁいいか。少しは身体を動かさないとなまるしね」
「そっちの話も済んだみたいね。まぁ、仕方がないから……蹴散...
薙刃が鎌を振り上げ襲ってくる。大ぶりに振るうことにより...
「くっ! 中々速い……しかしっ!」
それに対し妖夢は、楼観剣を左手に持ち替え、右手で白楼剣...
「速く、鋭く、正確。随分腕が立つみたいね。だったら! 切...
薙刃はいったん距離を取り、大鎌を振るい抜くことによって...
「それではこちらも行きます。人符『現世斬』」
次の瞬間には、妖夢は薙刃の後方に佇んでいた。一拍の間の...
「思っていたよりも強いわね。そっちのは参加しないのかしら...
薙刃の言葉に小町は即座に答える。
「一対一の勝負に手出しをするほどあたいは野暮じゃないさ」
「そう? じゃあ、すぐに参加するということなのね。今から...
小町のはただのサボリの言い訳だったのだが、まるでそれに...
「喰らいなさい。3柱の悪神が織りなすコンビネーションを。『...
祓が弾幕を張ると同時に薙刃が突っ込んでくる。妖夢は咄嗟...
「小町さん! すみませんが援護をお願いします!」
「あぁ〜。まぁ、自分で言ったことぐらいは守るとするかね」
小町の支援も加わり、妖夢は薙刃に斬撃を決める。浅かった...
「治亥、傷の手当てを」
「うん。姉様」
治亥の手に持つ壺から取り出した液体を傷口に当てると、驚...
「ああ。やっぱりそうだったか」
「何か知っているのですか?」
「3匹目の鎌鼬が持つ薬とは仙人の霊薬なのさ。これは、死者と...
「じゃあ、あれを倒さない限りは」
「文字通りイタチごっこだね。まぁ、対応としてはこうさな」
小町が手を前に伸ばし、そして引くと、そこには治亥が掴ま...
「えっ? 今何をやったんですか?」
「距離を操っただけさ。あたいとこのこの間の距離をないと同...
一拍の間を置き、薙刃たちも状況を理解した。
「って!? ええ!? お、お姉ちゃん助けて!!」
「貴様ら!! 治亥を離せっ!!」
薙刃が憤怒の形相で接近し、鎌を振り下ろす。小町は片手で...
「小町さんっ! 大丈夫ですか!?」
「あたいは大丈夫だ。それよりも先に向こうのを蹴散らしてく...
小町の言葉は最後まで続かなかった。薙刃が突然鎌を手放し...
「大丈夫ですかっ!?」
「ああ、面目ないね。啖呵を切った直後にこの様とは」
「仕方がありません。多少消費が激しいですが」
「構わないさ。あたいが前を行く」
小町が前、妖夢が後ろに立ち陣形を組む。薙刃たちは警戒し...
「一気に決めます!」
「その気概さ!」
「「断界剣『閻王斬』!!」」
薙刃たちがそれを認識するより早く決着がついた。3刀から繰...
「神隠し? 私達は知らないわよそんなの」
気絶からいち早く目を覚ました薙刃は妖夢から事の推移を聞...
「神だって聞きましたからもしかしたら……と」
「はぁ? それじゃあ、貴女のところでは付喪神も神隠しを行...
「そうでしたか。何かここ最近で起こった変なことや、おかし...
薙刃はしばし熟考する。治亥や祓を交えて、姉妹会議を行う...
「ないわね。さっきの話的にはやっぱり祭囃子追った方がいい...
「そうですね。では、小町さん行きますよ」
「ん? ああ。そうするとするか」
妖夢と小町は3人と別れ、祭囃子のなる方へと飛び直すことに...
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