ラジオショックのまとめ
スケッチ・カラーSS をテンプレートにして作成
開始行:
#contents
* SS本文 [#ec66bbe5]
【ある晴れた日のお絵かきで】
~
よく晴れた日のお昼前。レミリアお嬢様が眠りについた頃。
紅魔館のベランダでは、妖精メイドたちがせっせと洗濯物を...
~
「よいしょ……っと。これで最後ー」
そう言って、スケッチ・カラーは、運んできた洗濯物をまだ...
「ふぅ。なんだか今日は多いねー」
ベランダは干している洗濯物でいっぱいで、お茶を飲むため...
「ベッドのシーツなんかもあるからね」
洗濯物を干しながら同僚の妖精が答えた。
なるほど、確かに大きな布がいくつも見える。
「でもさ、真っ白なキャンバスが広がってるみたいで、気持ち...
同僚はそう楽しそうに笑うと、残りの洗濯物を抱えていった。
~
「キャンバスかぁ」
スケッチの前には、特別大きなベッドシーツが広がっていた。
「うーん……」
そして、エプロンドレスの胸元に両手を突っ込む。
「真っ白なキャンバスなんて、つまんないよ」
引き抜いた両手にはたくさんのペン。
「だって、キャンバスって絵を描くものだもんね」
きゅぽきゅぽとキャップを抜いて、準備完了。
「うふふふふー。それじゃぁ早速ー。
――彩色『色とりどりのサインペン(顔料)』!!」(※顔料イ...
小さな身体で飛び回り、両手に持ったペンを器用に使って、...
「おじょお〜さーまは〜♪ ひるは〜おーねむ〜♪ おやつでき...
変な歌を歌いながら上機嫌のスケッチ。大きなキャンバスは...
見る見るうちに、シーツの上にレミリアお嬢様の姿が浮かび...
「ん……っと、完成ー!」
キュっとキャップを締めて振り返ると、
「はぁ……。あなたはこれまで使ったシーツの枚数を覚えている...
「うあ。メイド長……」
咲夜が立っていた。
~
「それで私のベッドのシーツがない、と」
報告は聞いたが、レミリアにとってはさして興味のないこと...
「はい。本来なら今夜お取替えしようと思っていたのですが……」
真面目に咲夜が続ける。
スケッチは、その咲夜に引き連れられてレミリアの私室にい...
「それじゃあ、わたしはどこで寝ればいいのかしら?」
シーツが使えなくなったことは些細なことだが、寝心地が変...
「ええ、それですが……。
お嬢様には私のシーツをお使いいただいて、私はお嬢様とご...
真面目なまま咲夜が続ける。
「そう。……まぁいいわ」
「……っし!!」
「メイド長?」
グッとこぶしを握る咲夜を見て、スケッチが不思議そうな顔...
「いえ、なんでもありませんわ(普段ぼーっとしているのに鋭...
「それで、そのシーツはどうしたの? 私の絵が描いてあるん...
あのシーツは咲夜の指示ですぐに取り込んだあと――そういえ...
「あれはもう使えませんので、私が保管しております」
真面目かどうかはわからないが、咲夜は抜け目がない。
いやそんなことよりも、
「使えないことなんてない!」
使えないといわれたことがスケッチには心外だった。
「シーツの肌触りは変わってないし、濡れても落ちないインク...
色落ちしないなら、上で寝ても平気だ。スケッチはそう主張...
「洗っても落ちないから、ダメなんでしょ……」
もっとも、咲夜は洗い落とすつもりはないのだが。
「ふむ……」
それを聞いて、レミリアは思案する。
「なるほど。それは悪くない……いえ、いい考えだわ」
レミリアの目が紅くきらきらと輝く。
悪い兆候だ。
「咲夜、新しいシーツはもう注文しているのかしら?」
「はい」
「いいわ。それじゃあスケッチ、新しいシーツが届いたら、
そのシーツに霊夢の絵を描きなさい」
~
「――へ?」
「――は?」
しばらく間を置いて、スケッチと咲夜が間抜けな声を出す。
~
「色落ちせずにそのまま使えるのでしょう?」
「う、うん……」
詰め寄るレミリアと引くスケッチ。
「霊夢の顔を見ながら寝るなんていいと思わない? 添い寝し...
「あの、お嬢様、添い寝でしたら私が――」
「咲夜は咲夜。霊夢は霊夢」
「あぅぅ……」
咲夜がヨヨヨと泣き崩れるが、レミリアは気にしない。
「いい、スケッチ、ちゃんと等身大で描くのよ? そうね、顔...
「えっと、えっと……」
やけに細かいレミリアの要望を慌ててメモするスケッチ。
~
その後、紅魔館で等身大イラスト入りのベッドシーツが流行...
~
* コメント欄 [#e7b6c567]
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【ある晴れた日のお絵かきで】
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よく晴れた日のお昼前。レミリアお嬢様が眠りについた頃。
紅魔館のベランダでは、妖精メイドたちがせっせと洗濯物を...
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「よいしょ……っと。これで最後ー」
そう言って、スケッチ・カラーは、運んできた洗濯物をまだ...
「ふぅ。なんだか今日は多いねー」
ベランダは干している洗濯物でいっぱいで、お茶を飲むため...
「ベッドのシーツなんかもあるからね」
洗濯物を干しながら同僚の妖精が答えた。
なるほど、確かに大きな布がいくつも見える。
「でもさ、真っ白なキャンバスが広がってるみたいで、気持ち...
同僚はそう楽しそうに笑うと、残りの洗濯物を抱えていった。
~
「キャンバスかぁ」
スケッチの前には、特別大きなベッドシーツが広がっていた。
「うーん……」
そして、エプロンドレスの胸元に両手を突っ込む。
「真っ白なキャンバスなんて、つまんないよ」
引き抜いた両手にはたくさんのペン。
「だって、キャンバスって絵を描くものだもんね」
きゅぽきゅぽとキャップを抜いて、準備完了。
「うふふふふー。それじゃぁ早速ー。
――彩色『色とりどりのサインペン(顔料)』!!」(※顔料イ...
小さな身体で飛び回り、両手に持ったペンを器用に使って、...
「おじょお〜さーまは〜♪ ひるは〜おーねむ〜♪ おやつでき...
変な歌を歌いながら上機嫌のスケッチ。大きなキャンバスは...
見る見るうちに、シーツの上にレミリアお嬢様の姿が浮かび...
「ん……っと、完成ー!」
キュっとキャップを締めて振り返ると、
「はぁ……。あなたはこれまで使ったシーツの枚数を覚えている...
「うあ。メイド長……」
咲夜が立っていた。
~
「それで私のベッドのシーツがない、と」
報告は聞いたが、レミリアにとってはさして興味のないこと...
「はい。本来なら今夜お取替えしようと思っていたのですが……」
真面目に咲夜が続ける。
スケッチは、その咲夜に引き連れられてレミリアの私室にい...
「それじゃあ、わたしはどこで寝ればいいのかしら?」
シーツが使えなくなったことは些細なことだが、寝心地が変...
「ええ、それですが……。
お嬢様には私のシーツをお使いいただいて、私はお嬢様とご...
真面目なまま咲夜が続ける。
「そう。……まぁいいわ」
「……っし!!」
「メイド長?」
グッとこぶしを握る咲夜を見て、スケッチが不思議そうな顔...
「いえ、なんでもありませんわ(普段ぼーっとしているのに鋭...
「それで、そのシーツはどうしたの? 私の絵が描いてあるん...
あのシーツは咲夜の指示ですぐに取り込んだあと――そういえ...
「あれはもう使えませんので、私が保管しております」
真面目かどうかはわからないが、咲夜は抜け目がない。
いやそんなことよりも、
「使えないことなんてない!」
使えないといわれたことがスケッチには心外だった。
「シーツの肌触りは変わってないし、濡れても落ちないインク...
色落ちしないなら、上で寝ても平気だ。スケッチはそう主張...
「洗っても落ちないから、ダメなんでしょ……」
もっとも、咲夜は洗い落とすつもりはないのだが。
「ふむ……」
それを聞いて、レミリアは思案する。
「なるほど。それは悪くない……いえ、いい考えだわ」
レミリアの目が紅くきらきらと輝く。
悪い兆候だ。
「咲夜、新しいシーツはもう注文しているのかしら?」
「はい」
「いいわ。それじゃあスケッチ、新しいシーツが届いたら、
そのシーツに霊夢の絵を描きなさい」
~
「――へ?」
「――は?」
しばらく間を置いて、スケッチと咲夜が間抜けな声を出す。
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「色落ちせずにそのまま使えるのでしょう?」
「う、うん……」
詰め寄るレミリアと引くスケッチ。
「霊夢の顔を見ながら寝るなんていいと思わない? 添い寝し...
「あの、お嬢様、添い寝でしたら私が――」
「咲夜は咲夜。霊夢は霊夢」
「あぅぅ……」
咲夜がヨヨヨと泣き崩れるが、レミリアは気にしない。
「いい、スケッチ、ちゃんと等身大で描くのよ? そうね、顔...
「えっと、えっと……」
やけに細かいレミリアの要望を慌ててメモするスケッチ。
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その後、紅魔館で等身大イラスト入りのベッドシーツが流行...
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