ラジオショックのまとめ
ビーネSS をテンプレートにして作成
開始行:
#contents
* SS本文 [#ja562b97]
紅魔館の新人門番隊隊員である妖精ビーネは悩んでいた。
「何か、あたし・・役立たず?」
ここ紅魔館にきてはや数ヶ月、隊員召集がかかる小規模な戦闘...
「まあ、新人さんですからね、仕方ないですよ。これから頑張...
門番長さんはそう言って励ましてくれたが、正直不甲斐ない。
「う〜ん、何とか役に立てないかなぁ?かといって戦闘は苦手...
日勤部隊の仕事が終わって夜。そんな事を悩んでいたら眠れな...
「あれ?ここは・・地下・・」
ビーネはいつの間にか地下図書館に迷い込んでしまっていた。...
「あら、貴女、門番隊の妖精さん?門番隊の方がこんなところ...
見てみるとそこには小悪魔がいた。だが、その小悪魔はビーネ...
「私の髪が気になりますか?」
その小悪魔は右目に付けた片眼鏡のずれを直す仕草をしながら...
「ま、そんな事はどうでもよろしいのですが、見たところ貴女...
様子。よろしければ聞かせていただけませんか?よい暇つぶし...
「?」
少し気になる発言があったような気もするが、話せばすっきり...
そう思いビーネは悩んでいたことや自分の能力のことなどをそ...
「戦闘で役に立たないのでしたら、その能力を使って別の面で...
参考になりそうな本をご用意いたしましょう。あとはご自分で...
~
「はい、えっ!?」
そういうとその小悪魔は一瞬で目の前からいなくなった。
あとには呆然と立ち尽くす妖精が一人。
「あ、あれ?あたし、こんなところで何してたんだっけ?誰か...
記憶が曖昧なのは今出会っていた小悪魔のせいなのだがそんな...
「ん?こんな本いつの間に?」
ビーネは自分がいつの間にか一冊の本を抱えているのに気がつ...
その本の表紙には大きくこう書かれていた
『モールス信号入門』
~
数日後、
「ぽ、『ぽんぽん信号』ですか?」
「はい!そうです!」
ビーネはあの夜に手にした本を何気なく読んでみたのだが、文...
「あたしの能力は、自分が思い出すことの出来る場所でなら音...
「それが『ぽんぽん信号』ですか」
「はいっ!!名づけて『ぽんぽん信号』です!!」
門番長はこの『ぽんぽん信号』にいかほどの実用性があるのか...
「わ、わかりました。機会があれば使ってみて下さい」
「はい、ありがとうございます!」
その日からビーネは湖見回り班の仕事を自ら買って出ていた。
(なるべく遠くから迫る危険を伝えられた方が役に立っている...
~
そんな思いからだった。
そして、『ぽんぽん信号』の試用機会は思ったよりも早くやっ...
その日、湖見回り班がちょうど館の対岸についた時だった。昼...
(あれは、森の魔法使い!?性懲りもなくまたお屋敷に忍び込...
他の隊員たちもそれに気付き慌てふためき始める。
(今こそ『ぽんぽん信号』の出番だわ、よ〜し!)
能力の使用のために集中を始めるビーネ。
(気が付くようになるべく大きな音の方がいいよね。え〜と、...
門番長へ〜、大きな音〜、門番長へ〜、大きな音〜、門番長へ...
最後に「やぁ!!」と、ひと際大きい念をこめてビーネは能力...
「ふひぃぃ〜」
大きく息を吐き、能力使用の疲労の為にその場に倒れこむ。
(門番長、気が付いてくれたかな?あれだけ力を込めたんだか...
ビーネは疲労感と達成感をたっぷりと感じながら、青い吸い込...
~
~
この後の事を少しだけ語ろう。
ビーネの『ぽんぽん信号』は確かに門番長の元へ届いていた。...
大きな音を立てて。その点では頑張ったといえよう。
しかし、それは門番長の顔面で炸裂した。
どうやら、ビーネは音の発生地点を思い描いた時に思いっきり...
していたようで、結果、不意に破裂音を顔面に浴びた門番長は...
結局、魔法使いの侵入を許してしまい大目玉を食らうこととな...
~
・・・新人門番隊員ビーネの眠れない夜はまだまだ続きそうで...
~
〜了〜
* コメント欄 [#eb231a0d]
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* SS本文 [#ja562b97]
紅魔館の新人門番隊隊員である妖精ビーネは悩んでいた。
「何か、あたし・・役立たず?」
ここ紅魔館にきてはや数ヶ月、隊員召集がかかる小規模な戦闘...
「まあ、新人さんですからね、仕方ないですよ。これから頑張...
門番長さんはそう言って励ましてくれたが、正直不甲斐ない。
「う〜ん、何とか役に立てないかなぁ?かといって戦闘は苦手...
日勤部隊の仕事が終わって夜。そんな事を悩んでいたら眠れな...
「あれ?ここは・・地下・・」
ビーネはいつの間にか地下図書館に迷い込んでしまっていた。...
「あら、貴女、門番隊の妖精さん?門番隊の方がこんなところ...
見てみるとそこには小悪魔がいた。だが、その小悪魔はビーネ...
「私の髪が気になりますか?」
その小悪魔は右目に付けた片眼鏡のずれを直す仕草をしながら...
「ま、そんな事はどうでもよろしいのですが、見たところ貴女...
様子。よろしければ聞かせていただけませんか?よい暇つぶし...
「?」
少し気になる発言があったような気もするが、話せばすっきり...
そう思いビーネは悩んでいたことや自分の能力のことなどをそ...
「戦闘で役に立たないのでしたら、その能力を使って別の面で...
参考になりそうな本をご用意いたしましょう。あとはご自分で...
~
「はい、えっ!?」
そういうとその小悪魔は一瞬で目の前からいなくなった。
あとには呆然と立ち尽くす妖精が一人。
「あ、あれ?あたし、こんなところで何してたんだっけ?誰か...
記憶が曖昧なのは今出会っていた小悪魔のせいなのだがそんな...
「ん?こんな本いつの間に?」
ビーネは自分がいつの間にか一冊の本を抱えているのに気がつ...
その本の表紙には大きくこう書かれていた
『モールス信号入門』
~
数日後、
「ぽ、『ぽんぽん信号』ですか?」
「はい!そうです!」
ビーネはあの夜に手にした本を何気なく読んでみたのだが、文...
「あたしの能力は、自分が思い出すことの出来る場所でなら音...
「それが『ぽんぽん信号』ですか」
「はいっ!!名づけて『ぽんぽん信号』です!!」
門番長はこの『ぽんぽん信号』にいかほどの実用性があるのか...
「わ、わかりました。機会があれば使ってみて下さい」
「はい、ありがとうございます!」
その日からビーネは湖見回り班の仕事を自ら買って出ていた。
(なるべく遠くから迫る危険を伝えられた方が役に立っている...
~
そんな思いからだった。
そして、『ぽんぽん信号』の試用機会は思ったよりも早くやっ...
その日、湖見回り班がちょうど館の対岸についた時だった。昼...
(あれは、森の魔法使い!?性懲りもなくまたお屋敷に忍び込...
他の隊員たちもそれに気付き慌てふためき始める。
(今こそ『ぽんぽん信号』の出番だわ、よ〜し!)
能力の使用のために集中を始めるビーネ。
(気が付くようになるべく大きな音の方がいいよね。え〜と、...
門番長へ〜、大きな音〜、門番長へ〜、大きな音〜、門番長へ...
最後に「やぁ!!」と、ひと際大きい念をこめてビーネは能力...
「ふひぃぃ〜」
大きく息を吐き、能力使用の疲労の為にその場に倒れこむ。
(門番長、気が付いてくれたかな?あれだけ力を込めたんだか...
ビーネは疲労感と達成感をたっぷりと感じながら、青い吸い込...
~
~
この後の事を少しだけ語ろう。
ビーネの『ぽんぽん信号』は確かに門番長の元へ届いていた。...
大きな音を立てて。その点では頑張ったといえよう。
しかし、それは門番長の顔面で炸裂した。
どうやら、ビーネは音の発生地点を思い描いた時に思いっきり...
していたようで、結果、不意に破裂音を顔面に浴びた門番長は...
結局、魔法使いの侵入を許してしまい大目玉を食らうこととな...
~
・・・新人門番隊員ビーネの眠れない夜はまだまだ続きそうで...
~
〜了〜
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