ラジオショックのまとめ
ファルネ・ワーネイトSS をテンプレートにして作成
開始行:
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* SS本文 [#ufe88631]
《見抜く目と狂気の瞳 〜或いは蜂の目と兎の目〜》
~
~
~
~
迷いの竹林の一画。そこに1人の少女と何かの残骸が転がってい...
「なんだ……これは……?」
そう少女が目の前に転がった“元住居”の残骸を見ながら呟いた。
元々は球体であったソレは、何か大きな質量を持った物で上か...
下半分が辛うじて――とはいえ何時瓦解してもおかしくない状況...
見れば周囲の竹には飛び散った破片が引っかかっていた。目を...
「なるほど……成程成程。そうか、これは……」
残骸の破損状況を見ながら攻撃が飛んできた方向を見定める。
そして口元を歪めた笑みを浮かべ、少女は叫んだ。
「宣戦布告だなッ!」
言うが早いか背中に生えた薄いガラスのような透き通った翅が...
変化は一瞬、行動は刹那。
機械化した翅で羽ばたくと、一気にトップスピードまで加速し...
~
~
~
◆
~
~
~
「……誰か、来る……!?」
永遠亭より少し離れた場所を歩いていた鈴仙は、突風と共に遠...
つい先ほどまで穏やかだった竹林は強風に竹がしなり笹が擦れ...
飛来する何者かの正体を確かめようと、鈴仙が音のする方向に...
飛来してきた何者かは全くスピードを緩めずに目の前の地面に...
慣性を無視したその着地を行ったソレは、しかし地面の土を抉...
「なっ……」
鈴仙が驚きの声を上げる。そこに立っていたのは機械の翅を持...
灰色の長い髪を振り上げ、少女はこちらを見る。その目は怒り...
「あなたいきなり」
「貴様が犯人だな?」
冷戦の言葉をさえぎり、黄色いラインの入った青いコートを纏...
「え、や、一体何の話」
「おとぼけは必要ない。吹っ飛べ!」
言いながら少女は後ろに飛び上がる。
「や、ホントに何の話か解らないんだって!」
「貴様が私の巣を破壊したんだろうがッ!」
少女の怒声と共にコートの中でガシャ、という機械的な音が聞...
すると、コートの中に一体どうやって納めていたのか大小様々...
空中に放り出された部品はまるで自分の意思を持つかのように...
完成したソレは6本の金属の筒を纏めて作った長大な円筒形をし...
「ちょっと待って、私は何も知らないって!」
鈴仙は目の前の少女に懸命に声をかけるが、もはや少女は聞く...
少女は目の前に浮かぶ機械仕掛けのナニかに取り付けられたハ...
「それでは、“状況を開始する。”」
そう呟くと、手に持ったソレを鈴仙に向ける。
瞬間、けたたましい音と共に筒が回転し火花が噴出す。
「うわっ!」
咄嗟にその場から転がるように逃げる鈴仙。と同時についさっ...
「ちッ、避けるな!」
「無茶言うな!っていうか、なんなんですかソレ!」
鈴仙が少女が手に持った機械に指をさす。
「回転式多砲身機関砲、いわゆるガトリングガンだ。随分古い...
そう言うと少女は手に持ったガトリングガンを鈴仙のほうへ再...
「次は避けるなよ?」
懐からスペルカードを取り出し、少女は怒りに燃える目で鈴仙...
「あくまでこちらの言葉は聞かない……と。だったら無理やり聞...
同じように鈴仙もスペルカードを取り出した。
~
~
『刺弾 ストライクニードル』
『幻波 赤眼催眠-Mind Blowing』
~
~
2人はほぼ同時にスペルカードを発動させた。
瞬間、無数の鮮やかな弾が辺りにばら撒かれ、相手の攻撃を避...
「ははっ!全方位攻撃か!だが、数多く打てば当たるとでも?」
少女は弾幕を綺麗に回避しながら言う。
当たりにばら撒かれた弾は少女の体に当たることなく、その背...
「そっちこそ、そんな直線的な攻撃で当てるつもりですか?」
鈴仙も同じように弾幕を回避しながら言う。
ガトリングガンから放たれる無数の針は高速で飛来するも、銃...
先ほどと同じように地面を抉り、竹を破壊する。
その言葉を聞き少女は笑うように
「当たるさ」
と言うと、ガトリングガンを横に振った。
「こんな風にな!」
弾が射出された先には、丁度回避行動をとった鈴仙がいた。
「ッ――!」
咄嗟に体を捻り回避運動を行ったが右肩に痛みが走る。
「避けるとは、たいした運動神経じゃないか」
動きを読まれた――!?
動揺する鈴仙に少女は言う。
「ははっ!随分驚いた顔をしてるじゃないか。そんなに不思議...
そして動かない鈴仙にガトリングガンの銃口を向ける。
「どうせだ、教えてやろう。私の能力は状況把握。貴様がどれ...
たとえ直線的な弾でも動きがわかればいくらでも当てる事がで...
そうして少女は引き金を引いた。
~
「それじゃあこれで“状況終了”だ」
~
~
~
~
◆
~
~
~
『狂気の瞳-red eyes』
~
放たれた弾が当たると同時に、まるで煙のように鈴仙の体が消...
「なっ――幻覚だと!」
周囲を見渡すが何処にも兎の姿は見えない。
「幻覚……クソッ!魔眼か!」
思えばあの兎の目は赤い眼をしていた。赤い眼と言えば魔を宿...
……焦りすぎたか。
そう思い、精神を集中させる。目に見えるモノが幻覚であろう...
「……情報が乱れている?」
「ええ、私の能力で少しいじらせてもらいました」
竹林の全体から響くような声が聞こえる。声で居場所を探すの...
「さて、大人しく帰ってくれる?」
「冗談だろ?」
私は鼻で笑うと得物を構えた。
「ほんの少し状況が変わっただけだ。再開しようじゃないか」
その言葉を聞き、軽くため息をつきながら兎は言う。
「まぁ、私としてもいきなり問答無用で襲い掛かってきた上に...
~
怒気を含んだ低い声で兎は言った。
「吹っ飛べ」
~
~
『散符 真実の月-Invisible Full Moon』
~
~
「ッ――」
先ほどより厚く量の多い弾がこちらに向かった飛んでくる。
数は多い……がこの程度なら!
そう思い回避しようとした瞬間、がくっ、と体が傾く。
そして体勢を崩された体に無数の弾が命中し、翅による制御を...
「ぐっ――。平衡感覚まで奪われているということか……」
体を打ちつけ、小さく呻いた私に兎は言う。
「あなたの負けです、大人しく帰ってください。あと私は犯人...
「またそれか。私の巣に打ち込まれた攻撃はこの方向から飛ん...
会話をしながら情報の計算を始める。先ほどの弾の射線を元に...
「言っておくが、これ以上離れたらあそこまで破壊する質量は...
いじられた情報を推測から計算し、最も可能性の高い情報を導...
「だから私は何も知らないと……」
と、急に兎が押し黙る。少し気になったが無視して計算を続け...
気流……弾の射線……波のズレ……。
「見つけた!」
私は銃口を予測範囲に向け、引き金を引いた。
~
~
『狂毒 アナフィラキシーショック』
~
~
ガトリングガンから放たれた針が拡散しながら目標へ向かって...
「なっ――!?」
兎の驚く声が聞こえる。勝った。そう思ったとき、
~
咄嗟に反撃したのか文字通り目の前に兎が撃った弾があった。
~
平衡感覚を失った体はまともな回避など取れず、無理やり顔を...
当たり所が悪ければ人間でも死ぬような攻撃を目に受けて平気...
「――っ!」
小さい呻き声を上げて私の意識は途絶えた。
~
~
~
◆
~
~
~
目が覚めると見知らぬ部屋で寝かされていた。
「あら、目が覚めたみたいね」
声のしたほうを向くと銀色の髪をした女が座っていた。
「ここは何処だ。……うっ」
起き上がろうとすると目に激痛が走った。触ってみると顔には...
「なっ、私の服は何処へやった!」
「今洗濯に出してるわ。それより今はまだ起きないほうがいい...
そう目の前の女に言われ、渋々横になる。逆らおうにもこの状...
「まさか勝手に着替えさせられるとはな」
「そのままにするわけにもいきませんからね」
皮肉を言ったつもりなのだが、目の前の女はまったく動じるこ...
「話は鈴仙から聞いたわ」
「鈴仙?」
私は女に尋ねた。
「あなたが襲った兎の名前よ」
「そうか。それで、なんで私はこんな所にいる?」
「鈴仙が運んできたのよ。事情は全部あの子から聞いたわ。結...
「別にもういいさ。私は負けた。勝った相手にどうこう言うつ...
それが私のあり方だ。戦いを挑み、負けたのならもうそれ以上...
「そう。それじゃあ次はこっちの話よ。まずその目だけれど……...
「そうかい」
私は気の抜けた返事をする
「ずいぶんあっさりとしてるわね」
「もともとそんな気はしていたし、無かったところで生活に支...
包帯の下に広がる痛みの範囲から、眼帯では隠しきれないよう...
「そう、それじゃあ次ね。あなたの巣だけれど、私たちが直す...
その言葉を聞いて私は驚いた。
「知り合いを襲った奴の手助けとはね。あんた正気か?」
「これは……そうね。怪我をさせてしまったお詫び。そう取って...
そういって女は微笑む。
私は、生き残った片方の目で女の顔を見据える。……何かを隠し...
しばし私は迷い、そして
「断る理由は無いな。よろしく頼む」
そう答えた。
「そういえば、あんたの名前は?」
今まで名前を聞いていなかったことに気が付き私は尋ねた。
「あぁ、名前を聞くときはまず自分からだったな。私はファル...
「私は八意永琳よ」
~
程なくして、私は永遠亭と呼ばれた屋敷を後にした。
結局、巣を壊した犯人は見つけることが出来なかったが、しか...
それに今後、巣に誰かが近づく事も無いようになったのだ。結...
そういえば、八意と言ったあの女は一体、何を隠していたのだ...
今となっては巣を壊した犯人と同じように知るすべは無かった。
~
~
~
◆
~
~
~
「まさかあの時の宴がこんな事になるなんてね」
「反省してくださいよ師匠。いきなり襲い掛かってこられたん...
鈴仙が不満を言う。
「あら、やったのは私じゃなくて、てゐでしょう?」
「そうですけどー。方向を指示したのは師匠じゃないですか」
ファルネが襲ってきた前日に永遠亭で開かれた宴。その際にて...
そういえば彼女が飛んできた方向に向けて撃たれたことを鈴仙...
「おかげで酷い目にあいましたよ」
「まぁいいじゃない。あの子にはバレてないわけだし」
「うー」
納得のいかない声を鈴仙が上げる。
ここは迷いの竹林永遠亭。時折無差別砲撃が飛び出す場所。
「さて、それじゃあお祝いの宴を開きましょうか」
「またですか!?」
~
~
~
~
~
~
~
~
【作った人の戯れ言。或いは壊滅的に時間が無い】
ソ「実はお前は俺の息子だったんだよ!」
ダ「な、なんだって!?」
ソ「因みに母親は、俺の生き別れの妹だ!」
ダ「いや、年齢考えろよ」
ソ「因みにnenecoさんは『まるで妹のように過ごしてきた幼馴...
ダ「感想ネタにするなよ!」
ソ「まぁ、オチとしてはお前はダンケシェーンから生まれたん...
ダ「なんだそれ!?」
~
という挨拶だったのさ!(ぁ
って訳で、コレかいてるときの時刻が23:52です。死ぬー。いや...
でもあとがき書いちゃう。だって男の子だモノ。
と、ふざける前にやっとかないと。
~
いろいろとスミマセン。
~
何にって、色々と。なんか謝らなきゃならない気がするんだ。
さて、ホントはもっと書きたいけど時間が無いのでこれにてお...
~
ソ「因みにお前の弟はワン・メビウスだ。通称『猛禽の目を持...
ファルネ「はぁ?」
ソ「そして姉はリラ・フォルク。通称『片羽の妖精』だ」
ファルネ「よし、吹っ飛べ!」
* コメント欄 [#h15c500e]
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《見抜く目と狂気の瞳 〜或いは蜂の目と兎の目〜》
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迷いの竹林の一画。そこに1人の少女と何かの残骸が転がってい...
「なんだ……これは……?」
そう少女が目の前に転がった“元住居”の残骸を見ながら呟いた。
元々は球体であったソレは、何か大きな質量を持った物で上か...
下半分が辛うじて――とはいえ何時瓦解してもおかしくない状況...
見れば周囲の竹には飛び散った破片が引っかかっていた。目を...
「なるほど……成程成程。そうか、これは……」
残骸の破損状況を見ながら攻撃が飛んできた方向を見定める。
そして口元を歪めた笑みを浮かべ、少女は叫んだ。
「宣戦布告だなッ!」
言うが早いか背中に生えた薄いガラスのような透き通った翅が...
変化は一瞬、行動は刹那。
機械化した翅で羽ばたくと、一気にトップスピードまで加速し...
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「……誰か、来る……!?」
永遠亭より少し離れた場所を歩いていた鈴仙は、突風と共に遠...
つい先ほどまで穏やかだった竹林は強風に竹がしなり笹が擦れ...
飛来する何者かの正体を確かめようと、鈴仙が音のする方向に...
飛来してきた何者かは全くスピードを緩めずに目の前の地面に...
慣性を無視したその着地を行ったソレは、しかし地面の土を抉...
「なっ……」
鈴仙が驚きの声を上げる。そこに立っていたのは機械の翅を持...
灰色の長い髪を振り上げ、少女はこちらを見る。その目は怒り...
「あなたいきなり」
「貴様が犯人だな?」
冷戦の言葉をさえぎり、黄色いラインの入った青いコートを纏...
「え、や、一体何の話」
「おとぼけは必要ない。吹っ飛べ!」
言いながら少女は後ろに飛び上がる。
「や、ホントに何の話か解らないんだって!」
「貴様が私の巣を破壊したんだろうがッ!」
少女の怒声と共にコートの中でガシャ、という機械的な音が聞...
すると、コートの中に一体どうやって納めていたのか大小様々...
空中に放り出された部品はまるで自分の意思を持つかのように...
完成したソレは6本の金属の筒を纏めて作った長大な円筒形をし...
「ちょっと待って、私は何も知らないって!」
鈴仙は目の前の少女に懸命に声をかけるが、もはや少女は聞く...
少女は目の前に浮かぶ機械仕掛けのナニかに取り付けられたハ...
「それでは、“状況を開始する。”」
そう呟くと、手に持ったソレを鈴仙に向ける。
瞬間、けたたましい音と共に筒が回転し火花が噴出す。
「うわっ!」
咄嗟にその場から転がるように逃げる鈴仙。と同時についさっ...
「ちッ、避けるな!」
「無茶言うな!っていうか、なんなんですかソレ!」
鈴仙が少女が手に持った機械に指をさす。
「回転式多砲身機関砲、いわゆるガトリングガンだ。随分古い...
そう言うと少女は手に持ったガトリングガンを鈴仙のほうへ再...
「次は避けるなよ?」
懐からスペルカードを取り出し、少女は怒りに燃える目で鈴仙...
「あくまでこちらの言葉は聞かない……と。だったら無理やり聞...
同じように鈴仙もスペルカードを取り出した。
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『刺弾 ストライクニードル』
『幻波 赤眼催眠-Mind Blowing』
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2人はほぼ同時にスペルカードを発動させた。
瞬間、無数の鮮やかな弾が辺りにばら撒かれ、相手の攻撃を避...
「ははっ!全方位攻撃か!だが、数多く打てば当たるとでも?」
少女は弾幕を綺麗に回避しながら言う。
当たりにばら撒かれた弾は少女の体に当たることなく、その背...
「そっちこそ、そんな直線的な攻撃で当てるつもりですか?」
鈴仙も同じように弾幕を回避しながら言う。
ガトリングガンから放たれる無数の針は高速で飛来するも、銃...
先ほどと同じように地面を抉り、竹を破壊する。
その言葉を聞き少女は笑うように
「当たるさ」
と言うと、ガトリングガンを横に振った。
「こんな風にな!」
弾が射出された先には、丁度回避行動をとった鈴仙がいた。
「ッ――!」
咄嗟に体を捻り回避運動を行ったが右肩に痛みが走る。
「避けるとは、たいした運動神経じゃないか」
動きを読まれた――!?
動揺する鈴仙に少女は言う。
「ははっ!随分驚いた顔をしてるじゃないか。そんなに不思議...
そして動かない鈴仙にガトリングガンの銃口を向ける。
「どうせだ、教えてやろう。私の能力は状況把握。貴様がどれ...
たとえ直線的な弾でも動きがわかればいくらでも当てる事がで...
そうして少女は引き金を引いた。
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「それじゃあこれで“状況終了”だ」
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『狂気の瞳-red eyes』
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放たれた弾が当たると同時に、まるで煙のように鈴仙の体が消...
「なっ――幻覚だと!」
周囲を見渡すが何処にも兎の姿は見えない。
「幻覚……クソッ!魔眼か!」
思えばあの兎の目は赤い眼をしていた。赤い眼と言えば魔を宿...
……焦りすぎたか。
そう思い、精神を集中させる。目に見えるモノが幻覚であろう...
「……情報が乱れている?」
「ええ、私の能力で少しいじらせてもらいました」
竹林の全体から響くような声が聞こえる。声で居場所を探すの...
「さて、大人しく帰ってくれる?」
「冗談だろ?」
私は鼻で笑うと得物を構えた。
「ほんの少し状況が変わっただけだ。再開しようじゃないか」
その言葉を聞き、軽くため息をつきながら兎は言う。
「まぁ、私としてもいきなり問答無用で襲い掛かってきた上に...
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怒気を含んだ低い声で兎は言った。
「吹っ飛べ」
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『散符 真実の月-Invisible Full Moon』
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「ッ――」
先ほどより厚く量の多い弾がこちらに向かった飛んでくる。
数は多い……がこの程度なら!
そう思い回避しようとした瞬間、がくっ、と体が傾く。
そして体勢を崩された体に無数の弾が命中し、翅による制御を...
「ぐっ――。平衡感覚まで奪われているということか……」
体を打ちつけ、小さく呻いた私に兎は言う。
「あなたの負けです、大人しく帰ってください。あと私は犯人...
「またそれか。私の巣に打ち込まれた攻撃はこの方向から飛ん...
会話をしながら情報の計算を始める。先ほどの弾の射線を元に...
「言っておくが、これ以上離れたらあそこまで破壊する質量は...
いじられた情報を推測から計算し、最も可能性の高い情報を導...
「だから私は何も知らないと……」
と、急に兎が押し黙る。少し気になったが無視して計算を続け...
気流……弾の射線……波のズレ……。
「見つけた!」
私は銃口を予測範囲に向け、引き金を引いた。
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『狂毒 アナフィラキシーショック』
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ガトリングガンから放たれた針が拡散しながら目標へ向かって...
「なっ――!?」
兎の驚く声が聞こえる。勝った。そう思ったとき、
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咄嗟に反撃したのか文字通り目の前に兎が撃った弾があった。
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平衡感覚を失った体はまともな回避など取れず、無理やり顔を...
当たり所が悪ければ人間でも死ぬような攻撃を目に受けて平気...
「――っ!」
小さい呻き声を上げて私の意識は途絶えた。
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目が覚めると見知らぬ部屋で寝かされていた。
「あら、目が覚めたみたいね」
声のしたほうを向くと銀色の髪をした女が座っていた。
「ここは何処だ。……うっ」
起き上がろうとすると目に激痛が走った。触ってみると顔には...
「なっ、私の服は何処へやった!」
「今洗濯に出してるわ。それより今はまだ起きないほうがいい...
そう目の前の女に言われ、渋々横になる。逆らおうにもこの状...
「まさか勝手に着替えさせられるとはな」
「そのままにするわけにもいきませんからね」
皮肉を言ったつもりなのだが、目の前の女はまったく動じるこ...
「話は鈴仙から聞いたわ」
「鈴仙?」
私は女に尋ねた。
「あなたが襲った兎の名前よ」
「そうか。それで、なんで私はこんな所にいる?」
「鈴仙が運んできたのよ。事情は全部あの子から聞いたわ。結...
「別にもういいさ。私は負けた。勝った相手にどうこう言うつ...
それが私のあり方だ。戦いを挑み、負けたのならもうそれ以上...
「そう。それじゃあ次はこっちの話よ。まずその目だけれど……...
「そうかい」
私は気の抜けた返事をする
「ずいぶんあっさりとしてるわね」
「もともとそんな気はしていたし、無かったところで生活に支...
包帯の下に広がる痛みの範囲から、眼帯では隠しきれないよう...
「そう、それじゃあ次ね。あなたの巣だけれど、私たちが直す...
その言葉を聞いて私は驚いた。
「知り合いを襲った奴の手助けとはね。あんた正気か?」
「これは……そうね。怪我をさせてしまったお詫び。そう取って...
そういって女は微笑む。
私は、生き残った片方の目で女の顔を見据える。……何かを隠し...
しばし私は迷い、そして
「断る理由は無いな。よろしく頼む」
そう答えた。
「そういえば、あんたの名前は?」
今まで名前を聞いていなかったことに気が付き私は尋ねた。
「あぁ、名前を聞くときはまず自分からだったな。私はファル...
「私は八意永琳よ」
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程なくして、私は永遠亭と呼ばれた屋敷を後にした。
結局、巣を壊した犯人は見つけることが出来なかったが、しか...
それに今後、巣に誰かが近づく事も無いようになったのだ。結...
そういえば、八意と言ったあの女は一体、何を隠していたのだ...
今となっては巣を壊した犯人と同じように知るすべは無かった。
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「まさかあの時の宴がこんな事になるなんてね」
「反省してくださいよ師匠。いきなり襲い掛かってこられたん...
鈴仙が不満を言う。
「あら、やったのは私じゃなくて、てゐでしょう?」
「そうですけどー。方向を指示したのは師匠じゃないですか」
ファルネが襲ってきた前日に永遠亭で開かれた宴。その際にて...
そういえば彼女が飛んできた方向に向けて撃たれたことを鈴仙...
「おかげで酷い目にあいましたよ」
「まぁいいじゃない。あの子にはバレてないわけだし」
「うー」
納得のいかない声を鈴仙が上げる。
ここは迷いの竹林永遠亭。時折無差別砲撃が飛び出す場所。
「さて、それじゃあお祝いの宴を開きましょうか」
「またですか!?」
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【作った人の戯れ言。或いは壊滅的に時間が無い】
ソ「実はお前は俺の息子だったんだよ!」
ダ「な、なんだって!?」
ソ「因みに母親は、俺の生き別れの妹だ!」
ダ「いや、年齢考えろよ」
ソ「因みにnenecoさんは『まるで妹のように過ごしてきた幼馴...
ダ「感想ネタにするなよ!」
ソ「まぁ、オチとしてはお前はダンケシェーンから生まれたん...
ダ「なんだそれ!?」
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という挨拶だったのさ!(ぁ
って訳で、コレかいてるときの時刻が23:52です。死ぬー。いや...
でもあとがき書いちゃう。だって男の子だモノ。
と、ふざける前にやっとかないと。
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いろいろとスミマセン。
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何にって、色々と。なんか謝らなきゃならない気がするんだ。
さて、ホントはもっと書きたいけど時間が無いのでこれにてお...
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ソ「因みにお前の弟はワン・メビウスだ。通称『猛禽の目を持...
ファルネ「はぁ?」
ソ「そして姉はリラ・フォルク。通称『片羽の妖精』だ」
ファルネ「よし、吹っ飛べ!」
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