ラジオショックのまとめ
火浚 時音,火浚 音羽SS2 をテンプレートにして作成
開始行:
#contents
* SS本文 [#y823e714]
私の名はメルセデス・ユーグスリット。遠い昔に火浚の始祖...
そう、火浚の直系血族の末裔。火浚音羽が現れるまでは……。
~
火浚音羽は生まれながらに特異な能力を擁していた。彼女が...
だが、彼女の父親である火浚煉獄は度胸と気風のある男だっ...
私は、長らく力の再来の起きなかった火浚の者たちに失望と...
火浚の血族は、古くから妖怪退治を生業にする者たちで、始...
だからこそ、私は異能を持ちながら生まれた火浚音羽に期待...
~
火浚音羽が生まれてから数年が経った。最初の私の期待とは...
「平和な光景。博麗大結界が張られ、大妖怪との協定の果ての...
高も平和な日々を見続けるとふと思ってしまう。古き、人と...
そんな考えをしていたからか、私は自らの前方まで人が近づ...
「ずいぶんとしかめっ面してるじゃねえか」
「煉獄か。ふふっ、力もないくせに姿を消している私を見つけ...
私は火浚音羽の父親である煉獄に対してそう言った。だが、...
「まだお前は音羽に執着してるのか? 残念だが、あいつは火...
煉獄の言葉に、私は黒蜜堂の厨房で母親と一緒に菓子の仕込...
「そうだな。もはや、私のようなものは必要はないのだろうな」
「馬鹿言ってんじゃねえよ」
自虐的に言った私の額をいきなり煉獄が小突いた。
「な、なにをする」
「別にいなくならんでも不通に姿出しゃいいだろうが。あいつ...
煉獄は笑いながらそう言う。だが、この男はわかっているの...
「それは出来ん。私は始祖との契約で――」
「嘘をつくな」
私の発現は半ばで煉獄に止められた。煉獄は私の目を見なが...
「前に聞いた、直接関わらないようにしている。だろ? それ...
「それは屁理屈というものだ煉獄。私は火浚と言う血族を守る...
私の言葉に煉獄はため息をついたが、その顔を笑っている。
「全く頑固な奴だな。だが、今のがお前の感情ってわけだ。ま...
煉獄はそう言って黒蜜堂に戻って行った。私はそれを見送り...
まぁいい。せっかくそこまで言ってもらったわけだから、し...
~
それからしばらく経ち、音羽が10歳になった時のことだった...
「随分とやつれたみたいだな。なぁ煉獄」
「んあ? 何だ、心配でもしてくれたのか? 別にこの程度ど...
「虚勢はよせ。なんでまた今さらあんなものを相手にした。流...
煉獄の様子だけを見ればただの病にも見えなくもないだろう...
「そんなことはどうでもいい。あれはもう滅んだんだからな。...
「なんだ?」
「音羽のことを任せたい」
煉獄は私の目を見てはっきりといった。
「瑞葉は俺が涅槃まで連れてってやろうとは思うが、音羽はま...
「それは無理な話だ。奴の力の強さはお前もよく知っているだ...
私の言葉に煉獄は大きく笑った。
「いや、自覚がないんだったらそれでいい。まぁ少なくても俺...
「わかった。それならば聞き届けよう。さて、ではそろそろ私...
私はそう言い、煉獄の前から姿を消した。煉獄と瑞葉が死ん...
それからしばらくの間、私は呪いのせいでほとんど身動きが...
「ふん。なんだかんだいって私はあの男と関わりがあったのだ...
私は聖霊故に死ぬことはないが、それでも身動きが完全に取...
だからこそ、数日経ちようやく身動きが取れる状態になり、...
「ふぅ。父さんも母さんもいなくなったけれど、だからこそ私...
音羽は誰もいないところで自身に喝を入れていた。その姿を...
「なぜ……死相がない?」
私は思わず呟いていた。煉獄のときも、他の呪を受けた者た...
「まさか、無意識のうちに私があの娘の厄災を一身に受け止め...
そう考えれば、煉獄の発言も、自身に襲い掛かったあり得な...
~
『それは屁理屈というものだ煉獄。私は火浚と言う血族を守る...
~
かつて私が煉獄に言った言葉。それを反芻したとき、私は一...
「私は、あの娘を愛しく思っているのか」
それを自らの言葉にしたとき、私の中で扱ったことのない感...
「えっ!? な、なんですか急に!? って……、えっ? あな...
「!? 私を……知っているのか?」
突然名前を呼ばれたことで私は驚いた声をあげてしまった。...
「はい。父さんがいつも言ってました。頑固でまっすぐ気持ち...
私は煉獄が説明している姿を想像して納得する。ふん。あの...
「我が名はメルセデス・ユーグスリット。火浚音羽。お前の(・...
私はそう言い切る。何かいろいろと吹っ切れた気分だった。...
「そ、それじゃあ、私と一緒にお店の再興に手を貸してくれな...
音羽は俯きながらそういう。私は一も二もなく承諾する。
「構わないわ。でも、このなは常に表に出しておくには向かな...
「あっ、それなら父さんが前に言ってたよ? 火浚時音なんて...
「……煉獄の手の上で踊ってるってのは癪だけれどこの際いいわ...
「うん! よろしくねお姉ちゃん! あっ」
音羽はついうっかりしてしまったという顔をする。そういえ...
「私を姉だと思っていいわよ。どうせ色々な保証人として行う...
「あっ、うん! お姉ちゃん!」
その後、いろいろな手続きを済ませて、無事黒蜜堂を再開す...
~
これが、私――メルセデス・ユーグスリットが火浚音羽と出会...
~
Fin.
~
* コメント欄 [#c256f098]
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私の名はメルセデス・ユーグスリット。遠い昔に火浚の始祖...
そう、火浚の直系血族の末裔。火浚音羽が現れるまでは……。
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火浚音羽は生まれながらに特異な能力を擁していた。彼女が...
だが、彼女の父親である火浚煉獄は度胸と気風のある男だっ...
私は、長らく力の再来の起きなかった火浚の者たちに失望と...
火浚の血族は、古くから妖怪退治を生業にする者たちで、始...
だからこそ、私は異能を持ちながら生まれた火浚音羽に期待...
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火浚音羽が生まれてから数年が経った。最初の私の期待とは...
「平和な光景。博麗大結界が張られ、大妖怪との協定の果ての...
高も平和な日々を見続けるとふと思ってしまう。古き、人と...
そんな考えをしていたからか、私は自らの前方まで人が近づ...
「ずいぶんとしかめっ面してるじゃねえか」
「煉獄か。ふふっ、力もないくせに姿を消している私を見つけ...
私は火浚音羽の父親である煉獄に対してそう言った。だが、...
「まだお前は音羽に執着してるのか? 残念だが、あいつは火...
煉獄の言葉に、私は黒蜜堂の厨房で母親と一緒に菓子の仕込...
「そうだな。もはや、私のようなものは必要はないのだろうな」
「馬鹿言ってんじゃねえよ」
自虐的に言った私の額をいきなり煉獄が小突いた。
「な、なにをする」
「別にいなくならんでも不通に姿出しゃいいだろうが。あいつ...
煉獄は笑いながらそう言う。だが、この男はわかっているの...
「それは出来ん。私は始祖との契約で――」
「嘘をつくな」
私の発現は半ばで煉獄に止められた。煉獄は私の目を見なが...
「前に聞いた、直接関わらないようにしている。だろ? それ...
「それは屁理屈というものだ煉獄。私は火浚と言う血族を守る...
私の言葉に煉獄はため息をついたが、その顔を笑っている。
「全く頑固な奴だな。だが、今のがお前の感情ってわけだ。ま...
煉獄はそう言って黒蜜堂に戻って行った。私はそれを見送り...
まぁいい。せっかくそこまで言ってもらったわけだから、し...
~
それからしばらく経ち、音羽が10歳になった時のことだった...
「随分とやつれたみたいだな。なぁ煉獄」
「んあ? 何だ、心配でもしてくれたのか? 別にこの程度ど...
「虚勢はよせ。なんでまた今さらあんなものを相手にした。流...
煉獄の様子だけを見ればただの病にも見えなくもないだろう...
「そんなことはどうでもいい。あれはもう滅んだんだからな。...
「なんだ?」
「音羽のことを任せたい」
煉獄は私の目を見てはっきりといった。
「瑞葉は俺が涅槃まで連れてってやろうとは思うが、音羽はま...
「それは無理な話だ。奴の力の強さはお前もよく知っているだ...
私の言葉に煉獄は大きく笑った。
「いや、自覚がないんだったらそれでいい。まぁ少なくても俺...
「わかった。それならば聞き届けよう。さて、ではそろそろ私...
私はそう言い、煉獄の前から姿を消した。煉獄と瑞葉が死ん...
それからしばらくの間、私は呪いのせいでほとんど身動きが...
「ふん。なんだかんだいって私はあの男と関わりがあったのだ...
私は聖霊故に死ぬことはないが、それでも身動きが完全に取...
だからこそ、数日経ちようやく身動きが取れる状態になり、...
「ふぅ。父さんも母さんもいなくなったけれど、だからこそ私...
音羽は誰もいないところで自身に喝を入れていた。その姿を...
「なぜ……死相がない?」
私は思わず呟いていた。煉獄のときも、他の呪を受けた者た...
「まさか、無意識のうちに私があの娘の厄災を一身に受け止め...
そう考えれば、煉獄の発言も、自身に襲い掛かったあり得な...
~
『それは屁理屈というものだ煉獄。私は火浚と言う血族を守る...
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かつて私が煉獄に言った言葉。それを反芻したとき、私は一...
「私は、あの娘を愛しく思っているのか」
それを自らの言葉にしたとき、私の中で扱ったことのない感...
「えっ!? な、なんですか急に!? って……、えっ? あな...
「!? 私を……知っているのか?」
突然名前を呼ばれたことで私は驚いた声をあげてしまった。...
「はい。父さんがいつも言ってました。頑固でまっすぐ気持ち...
私は煉獄が説明している姿を想像して納得する。ふん。あの...
「我が名はメルセデス・ユーグスリット。火浚音羽。お前の(・...
私はそう言い切る。何かいろいろと吹っ切れた気分だった。...
「そ、それじゃあ、私と一緒にお店の再興に手を貸してくれな...
音羽は俯きながらそういう。私は一も二もなく承諾する。
「構わないわ。でも、このなは常に表に出しておくには向かな...
「あっ、それなら父さんが前に言ってたよ? 火浚時音なんて...
「……煉獄の手の上で踊ってるってのは癪だけれどこの際いいわ...
「うん! よろしくねお姉ちゃん! あっ」
音羽はついうっかりしてしまったという顔をする。そういえ...
「私を姉だと思っていいわよ。どうせ色々な保証人として行う...
「あっ、うん! お姉ちゃん!」
その後、いろいろな手続きを済ませて、無事黒蜜堂を再開す...
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これが、私――メルセデス・ユーグスリットが火浚音羽と出会...
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Fin.
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