ラジオショックのまとめ
金城 鷺SS をテンプレートにして作成
開始行:
#contents
* SS本文 [#p66c40b5]
「私が先に見つけたんですよ、あの現場は!」
「何をー! 見つけたのはあ・た・し・だ!」
博麗神社の上空に、凄まじい衝突音が響く。
「……っさいわねぇ、人ん家の上で何してんのよアンタらは」
耐えかねて境内から出て来た霊夢が不機嫌そうに呟く。彼女が...
「おぉ霊夢、こいつは一体何の騒ぎだ?」
遊びに来た魔理沙が、霊夢とは対照的に楽しげな声を上げる。
「知らないわよ。直接あいつらに聞いて頂戴」
「あーほら、カリカリすんなって。さぁて、というわけでお前...
投げやりに言う霊夢を宥めながら、魔理沙が大声で呼び掛ける。
「あっ魔理沙さん霊夢さん! ちょっと聞いてくださいよ、実...
言いかける鴉天狗・射命丸文を遮って、もう一人の天狗が大き...
「あたしが先に見つけた事件を文さんが横取りしようとして来...
「なっ、横取りして来たのはあなたの方でしょう!? デタラ...
「デタラメ言ってんのはどっちよ!」
文が激怒して叫び返す。もう一人の天狗も負けじと応酬する。...
「あぁもう、別にどっちだっていいわよそんなの。それよりア...
問いを向けられた文で無い天狗の方が、あぁ、と思い出したよ...
「そう言えば名乗って無かったわね。あたしは鷺、金城鷺よ。...
「――になろうと躍起になってる、二流記者の子ですよ、霊夢さ...
文が横槍を入れる。緩めていた表情に再び青筋を浮かべると、...
「あーら、三流記者の文さんには言われたくないわねぇ」
「四流記者の分際でどんな口を……」
「口が過ぎてるわよ、五流記者……」
言われ、眉間に皺を寄せた文が辛辣な言葉を言い放ち、それを...
「うるさぁいっ!! 喧嘩ならアンタらの山でやりなさいよね...
堪忍袋の緒が切れた霊夢が怒声を張り上げた。隣にいた魔理沙...
「私に挑んだ事を後悔しなさい! 風神『風神一扇』!」
「ハッ、笑わせるんじゃないわよ! 風符『巻き起こる大風』...
二人の放った猛烈な風が空中でぶつかり合う。互いに一歩も譲...
やがて、集まり過ぎた力はついにその均衡を破り、逃げ場を求...
地上へと邁進した風は霊夢の目の前の地面に直撃し、弾き返さ...
勢いよく跳ね上がり空を目指す風が、その道中にある霊夢のス...
~
「シャッタァー!」「チャーンスッ!」
~
そして二人の天狗が、戦闘を一瞬で放棄してその場面を撮影し...
文と鷺は共に勝ち誇ったように被写体を改めて眺め……その歓喜...
「うわ……そう来ますか……」「……フィルム無駄にしたな……」
呟く二人の視線の先には、驚きと羞恥で顔を真っ赤にした霊夢...
「うー、まぁ霊夢さんならドロワ穿いてるだろうと思ってまし...
「わかってるなら何故撮りに来たんだ?」
「いや、反射的に体が……でも鷺さんだってそうでしょう?」
「まぁ確かに……何にせよ、またつまらぬ物を撮ってしまったな…...
憑かれたように会話する二人の目には、霊夢の顔から血の気が...
「ウフフ……ウフフフフ……」
やがて霊夢が気味の悪い声で笑い始めた。ハッとして見上げる...
「ぇと……なんかヤバめな雰囲気だねぇ……」
「あ……霊夢、さん……?」
「ドロワ穿いてて……つまらなくって……」
~
「悪かったわねぇっ!!」
~
特大の夢想封印が、色々な意味で哀れな二人の天狗を遥か彼方...
~
~
~
「おぉー……よく飛んだなぁ。隠れてて正解だったぜ」
いつの間に隠れていたのか、木陰から出てきた魔理沙が空を見...
「ハァー、ハァー……アイツら……!」
物凄い勢いでスペルを放ったせいで肩で息をする霊夢は、なお...
「まぁまぁ霊夢、落ち着け落ち着けって。魔理沙さんが特別に...
「……お願いするわ」
翌日発行予定だった文々。新聞と鷺鴉新聞は、「記者の健康上...
* コメント欄 [#h37abf2e]
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「私が先に見つけたんですよ、あの現場は!」
「何をー! 見つけたのはあ・た・し・だ!」
博麗神社の上空に、凄まじい衝突音が響く。
「……っさいわねぇ、人ん家の上で何してんのよアンタらは」
耐えかねて境内から出て来た霊夢が不機嫌そうに呟く。彼女が...
「おぉ霊夢、こいつは一体何の騒ぎだ?」
遊びに来た魔理沙が、霊夢とは対照的に楽しげな声を上げる。
「知らないわよ。直接あいつらに聞いて頂戴」
「あーほら、カリカリすんなって。さぁて、というわけでお前...
投げやりに言う霊夢を宥めながら、魔理沙が大声で呼び掛ける。
「あっ魔理沙さん霊夢さん! ちょっと聞いてくださいよ、実...
言いかける鴉天狗・射命丸文を遮って、もう一人の天狗が大き...
「あたしが先に見つけた事件を文さんが横取りしようとして来...
「なっ、横取りして来たのはあなたの方でしょう!? デタラ...
「デタラメ言ってんのはどっちよ!」
文が激怒して叫び返す。もう一人の天狗も負けじと応酬する。...
「あぁもう、別にどっちだっていいわよそんなの。それよりア...
問いを向けられた文で無い天狗の方が、あぁ、と思い出したよ...
「そう言えば名乗って無かったわね。あたしは鷺、金城鷺よ。...
「――になろうと躍起になってる、二流記者の子ですよ、霊夢さ...
文が横槍を入れる。緩めていた表情に再び青筋を浮かべると、...
「あーら、三流記者の文さんには言われたくないわねぇ」
「四流記者の分際でどんな口を……」
「口が過ぎてるわよ、五流記者……」
言われ、眉間に皺を寄せた文が辛辣な言葉を言い放ち、それを...
「うるさぁいっ!! 喧嘩ならアンタらの山でやりなさいよね...
堪忍袋の緒が切れた霊夢が怒声を張り上げた。隣にいた魔理沙...
「私に挑んだ事を後悔しなさい! 風神『風神一扇』!」
「ハッ、笑わせるんじゃないわよ! 風符『巻き起こる大風』...
二人の放った猛烈な風が空中でぶつかり合う。互いに一歩も譲...
やがて、集まり過ぎた力はついにその均衡を破り、逃げ場を求...
地上へと邁進した風は霊夢の目の前の地面に直撃し、弾き返さ...
勢いよく跳ね上がり空を目指す風が、その道中にある霊夢のス...
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「シャッタァー!」「チャーンスッ!」
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そして二人の天狗が、戦闘を一瞬で放棄してその場面を撮影し...
文と鷺は共に勝ち誇ったように被写体を改めて眺め……その歓喜...
「うわ……そう来ますか……」「……フィルム無駄にしたな……」
呟く二人の視線の先には、驚きと羞恥で顔を真っ赤にした霊夢...
「うー、まぁ霊夢さんならドロワ穿いてるだろうと思ってまし...
「わかってるなら何故撮りに来たんだ?」
「いや、反射的に体が……でも鷺さんだってそうでしょう?」
「まぁ確かに……何にせよ、またつまらぬ物を撮ってしまったな…...
憑かれたように会話する二人の目には、霊夢の顔から血の気が...
「ウフフ……ウフフフフ……」
やがて霊夢が気味の悪い声で笑い始めた。ハッとして見上げる...
「ぇと……なんかヤバめな雰囲気だねぇ……」
「あ……霊夢、さん……?」
「ドロワ穿いてて……つまらなくって……」
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「悪かったわねぇっ!!」
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特大の夢想封印が、色々な意味で哀れな二人の天狗を遥か彼方...
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「おぉー……よく飛んだなぁ。隠れてて正解だったぜ」
いつの間に隠れていたのか、木陰から出てきた魔理沙が空を見...
「ハァー、ハァー……アイツら……!」
物凄い勢いでスペルを放ったせいで肩で息をする霊夢は、なお...
「まぁまぁ霊夢、落ち着け落ち着けって。魔理沙さんが特別に...
「……お願いするわ」
翌日発行予定だった文々。新聞と鷺鴉新聞は、「記者の健康上...
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