ラジオショックのまとめ
秋葉山 朱里SS をテンプレートにして作成
開始行:
#contents
* SS本文 [#f753e6af]
「お久しぶりね慧音さん」
「そんな堅苦しい挨拶はなしだ。久しいな朱里」
人里のとある民家の中、上白沢慧音と秋葉山朱里は向かい合...
「全く、あのときは驚いたのだぞ? お前が攫われたと聞き、...
一年経ったときはもう死んでいるものだと思っていたが、次...
「無茶言わないで。最初の方は実質監禁みたいなものだったん...
朱里は最初に逃げた時の事を思い出してため息をつく。
宴会の日に無駄に元気になる舞を舞い、天狗たちが疲れてきた...
「でもまぁ、慣れるといい場所だったわ。半年も一緒に暮らし...
「そうだな、無事でよかった。さて、そろそろ本題に入るが」
「例大祭の舞姫になって欲しい……だったかしら?」
例大祭とは、博麗神社で行われる、人妖入り乱れた祭りの事...
「今年は家族で楽しもうと思ってたんだけど……舞姫だとあまり...
舞姫は、人々を楽しませる舞を舞うこと以外にも、神々に例...
「今回は無理にとは言わん。ただ、私はお前を推す。出来るこ...
「全く、慧音はずるいわね。そんなこと言われたら断れないじ...
「すまないな……っと、これは別件だが……」
慧音はそう言って一枚の紙を朱里に渡す。朱里はそれに目を...
「『第15回歌って踊れる幻想郷のアイドルコンテスト』? 何...
「いや、実質第一回らしい。そして内容は文字通りだ。幻想郷...
「……で? 慧音は私にこれに出ろって言いたいの?」
名前からしても胡散臭すぎる。エントリー期間が当日の0時ま...
「私は別にどちらでも構わない。ただ、これは湊からお前に渡...
「湊が?」
湊とは、朱里の娘である秋葉山湊のことである。半妖ながら...
「湊がいったいどうして私をこんなのに出そうとするのかしら...
「湊は両親が自慢だと言っていたからな、他の皆にも知っても...
「う〜ん……他ならぬ湊の頼みだし、ちょっと考えておくわ」
とりあえず、無難に逃げることにした。まぁ、もしかしたら...
「それはさておき、他は特にないわね? 例大祭まで一週間切...
「先ほどのを除いたらもうないな。作業も殆どが終わっている...
「そう? じゃあ私は帰るわね。何かあったら連絡入れればい...
朱里はそう言い人里を後にした。
~
人里から離れて数刻、朱里は自宅へと辿り着く。
「ただいま〜。湊いる〜?」
玄関に入りそう言うと、バタバタと音を立てて湊が駆け寄り...
「ママお帰りなさいっ! 聞いて聞いてっ!! 湊ね、今日も...
「そうなの? 凄いわねぇ……能力は使わなかったのよね?」
湊の能力は相手より少し早い速度を出せる程度の能力。故に...
「勿論だよっ! 湊いつか自前で文さんを抜いて幻想郷最速の...
「ちゃんとしてるのね。偉いわ。……ところで湊? これは何か...
朱里は先ほど慧音に渡された『第15回歌って踊れる幻想郷の...
「ママ出るの!? 出てくれるの!? やった!! けーねさ...
「出るかどうかはまだ決めてないけど……実際これは何なの?」
「これ? 普通にコンテストするだけらしいよ? 水着審査と...
湊が大体の概要とコンテストのスケジュールを言う。参加者...
「案外普通なのね。何かもっと凄いのを想像してたわ」
「うんうん。でも、ママだったらポロリがあるから大丈夫だよ...
「……まさかこの年になって、娘に母親のポロリ(人前で)を期...
湊が不満いっぱいの顔でこっちを見てたけど無視しておいて...
「そう言えば、お母さん例大祭で舞姫することになったから、...
「うん……わかったよ。ママが凄いんだってところをみんなに見...
「ちなみにお父さんは知ってるの? このこと」
「うん。パパはママさえよければいいって言ってた」
「はぁ、仕方ないわね。時間が合えば行ってあげるわ。これで...
「えっ? ほんとっ!? やったー!! みんなにママを自慢...
湊の満面の笑みを見て、朱里は「まぁ仕方ないか」と諦めた。
「とりあえず、夕飯よ。それに例大祭までまだ五日はあるんだ...
「わかってるけど〜……やっぱり楽しみなんだもん! 時間がパ...
「いくらなんでもそんなこと――」
~
~
時間がパッと過ぎる
~
~
例大祭当日。
「例大祭だー!! 今日は目一杯楽しむぞー!!」
「えっ!? 本当にパッと過ぎたの!?」
「そんなのどうでもいいよママ。それよりもママは舞姫じゃな...
「もうそんな時間なのっ!? じゃあ、お母さん今から行って...
朱里はそう言い、人里まで駆けだす。数刻後、慧音の家にた...
「はぁ……はぁ、ご、ごめん慧音……ちょっと遅れたわ」
「いや、時間自体は丁度だ。それよりも今日の舞姫としてのス...
慧音が朱里にスケジュール表を渡す。神々に奉納する舞が大...
「存外少ないわね。奉納は三時間ごとで大丈夫なの?」
「ああ、それは大丈夫だ。そのぶん一回ごとの密度を少し濃く...
「わかったわ。それじゃあ行こうかしら」
「そうだな」
朱里は慧音とともに博麗神社へと向かった。博麗神社に近づ...
「随分と盛り上がってるみたいね」
「そうだな。さて、それじゃあ私は妹紅の処に行くとしよう」
「確か金魚すくいだっけ? 暇があれば行くわ」
「ああ、そっちは任せたぞ」
慧音と別れ、神楽殿へと向かう。ついたら衣装室で巫子装束...
「本日は御越しになった方々へ、誠にありがとう御座います。...
朱里が舞い始める。始めは荒々しく、だが、途中からテンポ...
舞も半ばを越えたころ、朱里の巫女服がはだけ、上半身の肢...
ちなみに、はだけたのは激しい動きをしたからではなく、朱...
その後も、しばらく舞を踊り、演目「天の岩戸伝説」は終わ...
「皆様方、長らくの御静聴誠にありがとうございました」
朱里が礼をすると、周りから割れんばかりの喝采と拍手が巻...
「あ、秋葉山さん。お疲れ様です」
「ありがとう。それじゃあ少し休憩に出るわね」
「はい」
舞台裏にいた巫女さんに挨拶を済ませ、朱里は出店のある方...
「そういえば、そろそろ行った方がよさそうね。にしても一体...
朱里はいろいろ考えながら特設会場に向かった。
~
「こんなにも出場しているのね」
特設会場の控室には10〜20数人の人間や妖怪などが今か今か...
会場から司会者の声が聞こえる。
「それでは『第15回歌って踊れる幻想郷のアイドルコンテスト...
ワーー!! ワーー!! ワーーー!!!
会場の熱気は控室にいる朱里に届くほど凄まじいものだった...
「では次! エントリーナンバー○番 「天神楽の巫女」秋葉山...
司会者の呼ぶ声が聞こえる。朱里は立ち上がる。参加すると...
朱里はそう思い、自分を信じ舞台へと進み始めた。『第15回...
~
『第15回歌って踊れる幻想郷のアイドルコンテスト』決着編へ...
~
* コメント欄 [#r42f09eb]
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「お久しぶりね慧音さん」
「そんな堅苦しい挨拶はなしだ。久しいな朱里」
人里のとある民家の中、上白沢慧音と秋葉山朱里は向かい合...
「全く、あのときは驚いたのだぞ? お前が攫われたと聞き、...
一年経ったときはもう死んでいるものだと思っていたが、次...
「無茶言わないで。最初の方は実質監禁みたいなものだったん...
朱里は最初に逃げた時の事を思い出してため息をつく。
宴会の日に無駄に元気になる舞を舞い、天狗たちが疲れてきた...
「でもまぁ、慣れるといい場所だったわ。半年も一緒に暮らし...
「そうだな、無事でよかった。さて、そろそろ本題に入るが」
「例大祭の舞姫になって欲しい……だったかしら?」
例大祭とは、博麗神社で行われる、人妖入り乱れた祭りの事...
「今年は家族で楽しもうと思ってたんだけど……舞姫だとあまり...
舞姫は、人々を楽しませる舞を舞うこと以外にも、神々に例...
「今回は無理にとは言わん。ただ、私はお前を推す。出来るこ...
「全く、慧音はずるいわね。そんなこと言われたら断れないじ...
「すまないな……っと、これは別件だが……」
慧音はそう言って一枚の紙を朱里に渡す。朱里はそれに目を...
「『第15回歌って踊れる幻想郷のアイドルコンテスト』? 何...
「いや、実質第一回らしい。そして内容は文字通りだ。幻想郷...
「……で? 慧音は私にこれに出ろって言いたいの?」
名前からしても胡散臭すぎる。エントリー期間が当日の0時ま...
「私は別にどちらでも構わない。ただ、これは湊からお前に渡...
「湊が?」
湊とは、朱里の娘である秋葉山湊のことである。半妖ながら...
「湊がいったいどうして私をこんなのに出そうとするのかしら...
「湊は両親が自慢だと言っていたからな、他の皆にも知っても...
「う〜ん……他ならぬ湊の頼みだし、ちょっと考えておくわ」
とりあえず、無難に逃げることにした。まぁ、もしかしたら...
「それはさておき、他は特にないわね? 例大祭まで一週間切...
「先ほどのを除いたらもうないな。作業も殆どが終わっている...
「そう? じゃあ私は帰るわね。何かあったら連絡入れればい...
朱里はそう言い人里を後にした。
~
人里から離れて数刻、朱里は自宅へと辿り着く。
「ただいま〜。湊いる〜?」
玄関に入りそう言うと、バタバタと音を立てて湊が駆け寄り...
「ママお帰りなさいっ! 聞いて聞いてっ!! 湊ね、今日も...
「そうなの? 凄いわねぇ……能力は使わなかったのよね?」
湊の能力は相手より少し早い速度を出せる程度の能力。故に...
「勿論だよっ! 湊いつか自前で文さんを抜いて幻想郷最速の...
「ちゃんとしてるのね。偉いわ。……ところで湊? これは何か...
朱里は先ほど慧音に渡された『第15回歌って踊れる幻想郷の...
「ママ出るの!? 出てくれるの!? やった!! けーねさ...
「出るかどうかはまだ決めてないけど……実際これは何なの?」
「これ? 普通にコンテストするだけらしいよ? 水着審査と...
湊が大体の概要とコンテストのスケジュールを言う。参加者...
「案外普通なのね。何かもっと凄いのを想像してたわ」
「うんうん。でも、ママだったらポロリがあるから大丈夫だよ...
「……まさかこの年になって、娘に母親のポロリ(人前で)を期...
湊が不満いっぱいの顔でこっちを見てたけど無視しておいて...
「そう言えば、お母さん例大祭で舞姫することになったから、...
「うん……わかったよ。ママが凄いんだってところをみんなに見...
「ちなみにお父さんは知ってるの? このこと」
「うん。パパはママさえよければいいって言ってた」
「はぁ、仕方ないわね。時間が合えば行ってあげるわ。これで...
「えっ? ほんとっ!? やったー!! みんなにママを自慢...
湊の満面の笑みを見て、朱里は「まぁ仕方ないか」と諦めた。
「とりあえず、夕飯よ。それに例大祭までまだ五日はあるんだ...
「わかってるけど〜……やっぱり楽しみなんだもん! 時間がパ...
「いくらなんでもそんなこと――」
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時間がパッと過ぎる
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例大祭当日。
「例大祭だー!! 今日は目一杯楽しむぞー!!」
「えっ!? 本当にパッと過ぎたの!?」
「そんなのどうでもいいよママ。それよりもママは舞姫じゃな...
「もうそんな時間なのっ!? じゃあ、お母さん今から行って...
朱里はそう言い、人里まで駆けだす。数刻後、慧音の家にた...
「はぁ……はぁ、ご、ごめん慧音……ちょっと遅れたわ」
「いや、時間自体は丁度だ。それよりも今日の舞姫としてのス...
慧音が朱里にスケジュール表を渡す。神々に奉納する舞が大...
「存外少ないわね。奉納は三時間ごとで大丈夫なの?」
「ああ、それは大丈夫だ。そのぶん一回ごとの密度を少し濃く...
「わかったわ。それじゃあ行こうかしら」
「そうだな」
朱里は慧音とともに博麗神社へと向かった。博麗神社に近づ...
「随分と盛り上がってるみたいね」
「そうだな。さて、それじゃあ私は妹紅の処に行くとしよう」
「確か金魚すくいだっけ? 暇があれば行くわ」
「ああ、そっちは任せたぞ」
慧音と別れ、神楽殿へと向かう。ついたら衣装室で巫子装束...
「本日は御越しになった方々へ、誠にありがとう御座います。...
朱里が舞い始める。始めは荒々しく、だが、途中からテンポ...
舞も半ばを越えたころ、朱里の巫女服がはだけ、上半身の肢...
ちなみに、はだけたのは激しい動きをしたからではなく、朱...
その後も、しばらく舞を踊り、演目「天の岩戸伝説」は終わ...
「皆様方、長らくの御静聴誠にありがとうございました」
朱里が礼をすると、周りから割れんばかりの喝采と拍手が巻...
「あ、秋葉山さん。お疲れ様です」
「ありがとう。それじゃあ少し休憩に出るわね」
「はい」
舞台裏にいた巫女さんに挨拶を済ませ、朱里は出店のある方...
「そういえば、そろそろ行った方がよさそうね。にしても一体...
朱里はいろいろ考えながら特設会場に向かった。
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「こんなにも出場しているのね」
特設会場の控室には10〜20数人の人間や妖怪などが今か今か...
会場から司会者の声が聞こえる。
「それでは『第15回歌って踊れる幻想郷のアイドルコンテスト...
ワーー!! ワーー!! ワーーー!!!
会場の熱気は控室にいる朱里に届くほど凄まじいものだった...
「では次! エントリーナンバー○番 「天神楽の巫女」秋葉山...
司会者の呼ぶ声が聞こえる。朱里は立ち上がる。参加すると...
朱里はそう思い、自分を信じ舞台へと進み始めた。『第15回...
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『第15回歌って踊れる幻想郷のアイドルコンテスト』決着編へ...
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