ラジオショックのまとめ
第9回SS部門_neneco をテンプレートにして作成
開始行:
#contents
* SS本文 [#sbdc691c]
▽登場キャラ
・第5回 メイド隊洗濯部員:壁|・ω・)さん投稿「紋代 ひら...
・第4回 花の妖精:ヤスさん投稿「[[朝花]]」 誠実で穏やか
・第5回 メイド隊洗濯部員:neneco投稿「スケッチ・カラー」 ...
~
---- ▽以下本文 ----
~
紋代ひらりは風にはためく洗濯物を眺めると、物干し竿の上...
ふと気が付くと、同僚の落書き妖精がベランダに朝顔の鉢植...
「何をしているんですか?」
不思議に思ったひらりは、彼女に声をかけた。
「んっとね、ピンクや紫が足りなくなっちゃって」
朝顔の花から染料を作るという。よほど大量に使うのだろう...
これだけの朝顔を見るのは久しぶりだ。
前に見たのは、太陽の畑。たくさんの朝顔が咲く場所があっ...
「?」
花の間に見える小さな羽に気がついた。花と同じデザインの...
それがもぞもぞと動き、眠たげな顔を上げた。
「ん……ふぁ」
ひらりは彼女をよく知っていた。
「……朝花ちゃん」
「え……シロちゃん?」
あの時いつもいた、朝顔の妖精だ。
~
「綺麗に咲いた鉢植えがあったの」
ベランダの手すりに座って朝花が話す。
「潜り込んだら気持ちよくて、そのまま寝てしまって――
そして起きたら、知らないところ」
「……ぷっ」
しかめっ面をする朝花を見て、ひらりは思わず吹き出した。
ひらりが座るのは朝花の隣。並んで座る二人は、あの頃と変...
二人でなんでもない話をして、
あるいは風の音を聞いて、
いつの間にか寝てしまっていて、
どちらかが落っこちる音で目を覚まして、
今見た夢の話をして、
やがて日が傾き、
空が紅く染まり、
別れ際に交わす言葉は「また明日」。
その繰り返しが楽しかった。
~
「ねぇ、朝花ちゃん」
紅魔館から眺める空が紅く染まっていく。
「また、ここに来ませんか?」
「いいの?」
「はい。それに、私もときどき太陽の畑に帰ります」
夕日に染まる二人の姿が懐かしい。
「うん」
手すりから降りた朝花は振り向いて、あの頃と同じ笑顔で、
「それじゃあ――また明日!」
~
* コメント欄 [#q95b3170]
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▽登場キャラ
・第5回 メイド隊洗濯部員:壁|・ω・)さん投稿「紋代 ひら...
・第4回 花の妖精:ヤスさん投稿「[[朝花]]」 誠実で穏やか
・第5回 メイド隊洗濯部員:neneco投稿「スケッチ・カラー」 ...
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紋代ひらりは風にはためく洗濯物を眺めると、物干し竿の上...
ふと気が付くと、同僚の落書き妖精がベランダに朝顔の鉢植...
「何をしているんですか?」
不思議に思ったひらりは、彼女に声をかけた。
「んっとね、ピンクや紫が足りなくなっちゃって」
朝顔の花から染料を作るという。よほど大量に使うのだろう...
これだけの朝顔を見るのは久しぶりだ。
前に見たのは、太陽の畑。たくさんの朝顔が咲く場所があっ...
「?」
花の間に見える小さな羽に気がついた。花と同じデザインの...
それがもぞもぞと動き、眠たげな顔を上げた。
「ん……ふぁ」
ひらりは彼女をよく知っていた。
「……朝花ちゃん」
「え……シロちゃん?」
あの時いつもいた、朝顔の妖精だ。
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「綺麗に咲いた鉢植えがあったの」
ベランダの手すりに座って朝花が話す。
「潜り込んだら気持ちよくて、そのまま寝てしまって――
そして起きたら、知らないところ」
「……ぷっ」
しかめっ面をする朝花を見て、ひらりは思わず吹き出した。
ひらりが座るのは朝花の隣。並んで座る二人は、あの頃と変...
二人でなんでもない話をして、
あるいは風の音を聞いて、
いつの間にか寝てしまっていて、
どちらかが落っこちる音で目を覚まして、
今見た夢の話をして、
やがて日が傾き、
空が紅く染まり、
別れ際に交わす言葉は「また明日」。
その繰り返しが楽しかった。
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「ねぇ、朝花ちゃん」
紅魔館から眺める空が紅く染まっていく。
「また、ここに来ませんか?」
「いいの?」
「はい。それに、私もときどき太陽の畑に帰ります」
夕日に染まる二人の姿が懐かしい。
「うん」
手すりから降りた朝花は振り向いて、あの頃と同じ笑顔で、
「それじゃあ――また明日!」
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* コメント欄 [#q95b3170]
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