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第9回SS部門_ハッシー の変更点


#contents
* SS本文 [#f48c0584]
キャラ設定
綾川すみ(第3回河童・ゐなばさん投稿) 引っ込み思案・少々転じて交流を極力避け、受け答えにも素っ気なさが滲む。
なんで自分なんかに毎日のように会いに来るのか、わざわざ関わろうとするのか、かなり疑問に思っている。
名称不明(第1回小悪魔・神音天さん投稿) 秘かにすみの事を好いている。明るくて心配りが良い。
困ったり悩んだりしている人を放っておけない。実はとてもシャイで本当の気持ちを言い出せない。
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「すみちゃーん、あーそぼー!」
いつものように、呼びかける声。
「……今、忙しい……」
いつものように、つれない返事。
「そんなの後回し後回しっ!」
そんな返事は慣れっこだから、私は気にせず言い続ける。
「班長に、急いで直して欲しいって、頼まれてる……」
しめた、語調が弱くなった。ここぞと押し切りにかかる。
「じゃあ早く直して遊びに行こう!」
「……ん」
心の中で、私は一人快哉を上げた。
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「さっきは何直してたの?」
「天狗様の、カメラ」
少しでも沢山話をしたくて、私は必死に話題を探す。受け答えは素っ気ないけど、これでも進歩した方だ。
今も殆どこっちを見てはくれないけれど、私の言葉に答えを返してくれるんだから。
「そう言えば前からずっと気になってたんだけど、そのペンダント――」
「ねぇ」
私の言葉を遮るすみちゃん。初めての出来事に私は驚く。
「ん、なぁに?」
「どうしてあなたは、私の事をそんなに気にするの?」
「えー……と……」
すみちゃんの事が好きだから、って言いたいけれど、恥ずかしくてとても言い出せない。
答えに困っていると、すみちゃんがまた聞いて来た。
「……私が、可哀想だから?」
「ぇ……」
私はまたもやビックリして、すみちゃんの顔をじっと見た。
「私が一人でいるから、可哀想だと思ったから、だから……?」
「ちっ、違うよ! そんなんじゃないよ!」
確かに、最初の頃はすみちゃんの言う通りだった。いつも一人ぼっちで、きっと寂しいだろうなと思ったから、友達になってあげよう。そんな事を考えていた。
でも、今は……!
「じゃあ、どうして? どうして毎日私の所へ来るの?」
「それは……そのぉ……」
どうにか言いだそうとするがやっぱり、言えない。
恥ずかしい。怖い。そうやってまごついている内に、すみちゃんは踵を返した。
「すみちゃ――」
「私は」
言いかける私に、一言。
「可哀想じゃ、無い」
歩き去るすみちゃんを、私はただ黙って見送る事しか、出来なかった。
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と言うわけで綾川すみちゃんとカミネこぁ(仮名)の絡みSSでした。
「友達いなさそうだから」とすみちゃんを気にかけている内に、いつの間にか好きになっちゃってた、そんな片想いのお話。
文字数的に、完結は難しそうなのでこういう形にしました。アフターストーリーは皆さんの心の中に。
褒めでも貶しでもいいんで、感想を頂けると嬉しいですー。
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本文:800文字
キャラ設定:200文字
あとがき(上記以外の文字数):200文字

* コメント欄 [#v5870f0a]
#comment()

IP:59.156.196.235 TIME:"2009-06-14 (日) 19:53:42" REFERER:"http://neneco.sakura.ne.jp/thames/index.php?cmd=edit&page=%C2%E89%B2%F3SS%C9%F4%CC%E7_%A5%CF%A5%C3%A5%B7%A1%BC&refer=%CB%CD%A1%FB%C2%E89%B2%F3" USER_AGENT:"Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 2.0.50727; .NET CLR 3.0.04506.648; .NET CLR 3.5.21022; .NET CLR 3.0.4506.2152; .NET CLR 3.5.30729; Sleipnir/2.8.5)"