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っぽい最終回_僕の考えた界夏祭EX_REDMOON_補足

Last-modified: 2009-08-27 (木) 22:00:09 (5361d)

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僕○第27回


神社の復興を掛けた祭りも終わり、人里での祭りも終わり、幻想郷では程よく弛緩した空気が流れていた。


霊夢「祭が終わってから退屈ね」
魔理沙「そうだなー。だが、パチュリーがここにいるってことは何かあるんじゃないのか?」
パチュリー「別に。今日は本当に暇だっただけよ」
妖夢「それにしても、こうしていると永夜異変の時を思い出しますね」


皆はその時の事を思い返す。パチュリーも咲夜から聞き及んでいたので同じく一拍を置き、神社の中を見る。


華夏「すいません! 霊夢さんはいますかっ!?」
霊夢「あら? こないだの巫女」


神社の外から駆け付けてきたのは、華夏だった。
昔の事に目を向けすぎて裏をかかれてしまった。


魔理沙「それで? 霊夢に一体何の用なんだ? 異変関連なら私も乗るぜ?」
華夏「それが――、祭の余興で妖精に憑けた神が一柱どこかにいなくなってしまって」
パチュリー「神がいなくなるって……。ところでその妖精って例の氷精の事かしら?」
華夏「はい。確か……ええと、そう。チルノと言いましたね」
妖夢「それで、その神様がいる場所の見当などはついているのですか?」
華夏「はい。恐らくはその氷精――チルノと一緒にいると思います。そして――」


華夏は袖から紙で出来た望遠鏡を取り出して皆に渡す。そして遠方を指さす。


華夏「アレが――見えますか?」


皆が見た先には、氷でできた巨大な城が聳え立っていた。
霊夢「何よあれ? 避暑地にいいわね」
魔理沙「そうだな。早速チルノから奪ってくるか」
パチュリー「嫌な予感の正体はこれだったのね。妹様が興味をもつ前に何とかしないと」
妖夢「それで、あの奥にその神様がいるんですか?」


華夏「はい。そのはずです。私は四界神社を空けるわけにはいきませんので、頼めるのは霊夢さん達だけなんです。お願いします!」


霊夢「仕方ないわね。まぁ、退屈だったから構わないけど」
魔理沙「霊夢が行くなら私も行くぜ」
パチュリー「構わないわ。あそこを何とかした後で、神をそっちに渡せばいいんでしょう?」
妖夢「皆さん張りきりすぎですよ。まぁ、私も恐らく幽々子様に行くよう言われると思いますが」


華夏の頼みごとを引き受けた皆は、何となく前回のパートナーに声をかけて、チルノが作ったと思われる氷の城に向かうのだった。


華夏「あっ。何の神がいなくなったのかを伝えるのを忘れていました」


華夏は少し考えたが、すぐに考えるのをやめた。


華夏「まぁ、あの方たちだったらきっと何とかしてくれるでしょう」


霊夢たちは、チルノに憑いていた神は学問の神か何かだと思っていた。しかし、それは違っていた。そこにはもっと特殊で、そしてもっと最悪な神が待ち構えていることを霊夢たちはまだ知らない。

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