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ルーシア・ブレンターノSS1

Last-modified: 2009-06-14 (日) 15:47:39 (3720d)

SS本文

「ISAF」




嫌な夢を見た。本当に嫌な夢を――。




     ◆






何処にでもある普通の家庭。普通の食卓。
テーブルの前には1人の少女と、その父親と思われる男が座っていた。
「さぁ、できたわよ!」
そう言って少女の母親と思われる女性がテーブルの上に料理を乗せていく。
どれもこれもが美味しそうに盛り付けられていて、見る者の食欲を刺激する。
「わぁー!」
テーブルの前に座っていた少女が、感嘆の声を上げる。
自分が見たことのない豪華な料理にしばし見惚れ、そしてそれを食べれる喜びに頬を緩ませる。
「どうして今日はこんなにごーかなごはんなの?」
少女が顔をほころばせながら訊いてくる。
「それはな、お前の誕生日だからだよ」
父親がそういうと、少女は首をかしげて訊いた。
「たんじょーび?」
「そうだ誕生日だ。今日はな、お前が生まれた日なんだよ。そしてそれは、とても嬉しい日なんだ」
「へぇー」
「さ、そんな話は後にして早く食べましょう? ××ちゃん、いっぱい食べてね」
母親がそう言うと少女は、はーい。と返事をして、料理に手を付け始めた。
「おいしい?」
「うんっ!」
満面の笑みを浮かべ、少女は答えた。








目が覚めると、もう既に日は高く上っていた。
私はいつものように、ベッドの横に置いてあるビンから茸のピクルスを1つ取り出し、口に放り込む。
茸独特の食感と、ピクルスの酸味が頭を徐々に覚醒させる。
「……サイアク」
久しぶりに夢を見た。とても嫌な夢を。
それは昔の出来事で。それは夢のようなひと時で。だからこそそれは、その後起きた出来事を鮮明い思い出させて。
結局あの時から……捨てられた時から一度も親と会うことは無かった。
別に憎いからじゃない。ただ、捨てた子供が会いに来ても、迷惑だと思ったから……。
幸いにも近くを通りがかった魔法使いに助けられ、今まで生きていく事もできた。
もう何百年も前の話……。思わず昔を振り返り、頭を振って思い出すのをやめる。これ以上思い出しても辛いだけだ
ベッドから起き上がり、服を着替えながら今日の予定を考える。
今日は特にする事もないし、散歩にでも出かけよう。そして美味しそうで良い幻覚(ゆめ)を見れそうな茸でも見つけて食べよう。
そうすれば、この嫌な夢を忘れられるから。
「んー、朝日が眩しい……」
既に昼頃の太陽光を浴びながら、私はそう呟いた。










【一応のあとがき】
君はこのままSS2を読んでも良いし、読まなくてもいい。(挨拶
えー、今回は2本立てですよ。時間がねぇですよ。はい。
ちなみ、タイトルのISAFはIf small a fantasy.(小さなもしもの物語)の略であって、独立国家連合軍とは何の関係もないです。
国際治安支援部隊はもっと関係ないです。はい。
まぁ、お暇でしたらSS2も読んでやってください。微グロ注意だったりしますが。
あと触手耐性のない方も止めた方がいいかもしれません。
さて、それではSS2でお会いしましょう。たぶん。


大変だ、ジャン・ルイ!敵は全部リボン付きだ!

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