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バトル百人一首!_SS

Last-modified: 2009-09-16 (水) 21:21:16 (3654d)

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僕○第33回


前回までのあらすじ
天空の瞳を持つ少女イサを真眼の新たな境地『天眼』によって破り「ハンドレット・オブ・ワン」の3回戦に進出した日本チーム。しかし一紗は相対するインド代表ブラフマンのヨガに翻弄され体力と精神を大きく奪われていた。


「くそっ、このままでは」
 一紗は窮地に立たされていた。
 保有している札は互いに20枚ずつ。一見いい勝負のように見えるが、一紗の体力と精神力は酷く消耗されていた。なぜなら……、
「ヨガですね―」
 相手のインド代表のブラフマンは自在に伸びる腕を使用しての攻撃をしてくるのである。一紗はそれに対抗するために、必殺技を多用せざるを得ずに、その為体力と精神力が減ってきているのである。
「では、次の読みです。あ――」
「喰らえっ! 燕返し!!」
 読み手が言葉を紡ぎ始めると同時に一紗は行動に出た。勢いよく振り下ろした腕で畳を叩き、盤面にある札を全て浮かせる。だが、
「無駄ですね―。ヨガの力の前では児戯に等しいですね―」
 ブラフマンの腕は通常では有り得ない曲がり方を何度も繰り返しながら目標の札へと手を伸ばし確保した。
「余裕ですね―。ヨガやってない人間に、ヨガやってる人間が負けるはずがないですね―。世界の真理ですね―」
 そう。普通に技を使っているだけだったら減るのは体力だけだが、ブラフマンの言葉を聴いていると精神力までもが擦り減っていくのである。
「一紗ッ! 相手のペースに呑まれるな!」
「綾人……。だが、一体どうすれば……」
「今まで戦ってきた仲間の技がある! そして何より、お前には真眼がある!! 自分を信じろ!!」
「綾人…………わかったぜ! いくぞっ! ブラフマン!!」
「ヨガで返り討ちですね―」
「では、次の読みです。わ――」
「喰らえっ! 燕返し!!」
 一紗は再度畳を叩き札を浮かせる。だが、すぐさまブラフマンの腕が伸びる。
「無駄ですね―。ヨガやってない人は学がなくて困りますね―」
「まだだっ! 不動明王!!」
 放たれる気迫に、ブラフマンの腕が一瞬だけ止まるが、すぐに動きを取り戻す。
「無駄ですね―。仏教はヨガには勝てないですね―」
「一紗!! そんなことはない! 現に奴は一瞬だが確かに停まった! 効いてないわけじゃない!!」
「ああ。わかってるぜ綾人。次はこれだ! 千手観音!!」
 高速残像により千本に見える腕で一紗はブラフマンの手を防ぎ、札を手にする。
「俺達は俺達の力でお前を――ヨガを倒して見せるぜ!!」
「いいですね―。ヨガの真髄を見せてやるですね―」


バトル百人一首!第86話完
次回は遂にブラフマンの神技が明らかに!!


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