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第9回SS部門_REDMOON

Last-modified: 2009-06-14 (日) 19:56:52 (5429d)

SS本文

登場人物
零さん 紅魔さんが第一回に投降した小悪魔さん。呪われた刀「紅蓮」を手に持つ。(個人的追加設定)色々ぶっ壊れな思考でハイな性格。戦闘狂
ルーギさん カミネマスクさんが第二回に投降したガーゴイルの門番さん。武骨で頑固者。敵意を持ってくる相手には情け容赦なく叩き潰す。




「……何者だ?」
 紅魔館の裏門にて、あからさまな敵意を孕んだ気配を漂わせながら近づいてくる者に対してルーギはそう問うた。
「私は零。くくっ、ただ貴女と殺り合いたいと思っただけよ?」
 零はそう言いながら呪われし刀「紅蓮」の鞘を抜く。
「そうか。私の前に敵意を持って現れるのであれば……須く、散れ」
 ルーギはそう言い、翼を広げ零に向かって突っ込んでくる。一瞬で零までの距離を詰め、あらゆるモノを切り裂く鋭利な爪を振り下ろす。
 零はそれを避けようともせずに一身に受け、左肩口から左手の先まで一気に抉られた。だが、零はそれを見て堪え切れないとばかりに笑いだした。
「くくくくくっ!! 良いっ! 実に良いっ!! やはり、生と死の狭間を感じてこその闘争であろうっ!?」
「そちらの思想に興味はない。私はただ責務を全うするのみだ。故に……死ね」
 ルーギはそのまま腕を横薙ぎに払う。零は紅蓮を以てその腕を斬り払う。その一閃は堅牢たるルーギの外皮を容易く切り裂く。
「その刀、私を斬るか。ただの死にたがりでは無いようだな」
「くくっ、死は望むさ。ただし、私が最高と思う闘争の中において……ね」
 零は紅蓮を片手で器用に振るい、ルーギの片翼を切り裂く。ルーギの外皮は既に最大の硬度を発揮している。されど、零の紅蓮はそれすらも切り裂いた。
「くくっ、どうした? それが貴女の全力ではあるまいっ!?」
 零は紅蓮を構えそう問う。ルーギはその拳を固く握り、零を正面から見据える。その眼光は常人が見れば、動けなくなるどころか、その場で死を望みたくなるほどの威圧である。
「よかろう。これほどまでの狂気。零と言ったな。貴様を滅する」
「くくっ、それでよい! 私達のようなものが求めるべきはあのような平和ぼけした戦いなどではない! このような闘争こそが私達の在るべき姿なのだっ!」
 互いに破滅的なまでの力がぶつかり合った。


割愛


今回の戦いにおける被害
重傷者……2名
紅魔館の裏門……1つ

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