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僕のかいたこぁーず_REDMOON

Last-modified: 2009-11-29 (日) 15:00:58 (3639d)

テキスト

僕○第52回


いつも平和な紅魔館だったが、今日はいつもと雰囲気が違っていた。
「パチュリー様。唐突ですが、実家に帰らせていただきます」
四姉妹が全員そろってパチュリーの前に正装で並び、長女のエナが代表としてそう告げた。
「えっ? えっ? ど、どういうこと? 待遇に不満があったの? 言ってくれれば改善するわ! だからっ!」
パチュリーは咄嗟の事に完全に混乱していた。小悪魔たちのことを気に入り、信頼していたからこそ、突然の事に思考が追いつかなくなっているのである。
「あっ、いえそういうことではないんです! 姉さん、そんな言い方だったら誤解されますよ。パチュリー様。そういうことではなくて、ちょっと実家の親に会ってくるだけです」
パチュリーの困惑を察し、トリアが訂正を入れる。
「親に会いに行くって……、そういうことだったのね。柄にもなく取り乱したわ」
「いえいえ、パチュリー様にそこまで思われているだけでも幸せものですよ」
「そうよね。私も感激ですよ」
デュオとネオに感極まった目で見られ、パチュリーは頬を赤くして俯く。だが、すぐに、里帰りするにしては物々しい兵装に気づく。
「……で、その武装は何なの? 小悪魔は親と会うときは戦闘をしなければならないという仕来りでもあるのかしら?」
「ん〜。なんか小悪魔界に小亜熊が大量発生したらしいからだっておねえちゃんが言ってたけど……」
「小悪魔? 小悪魔界に小悪魔がいるのは普通じゃないの?」
テセラの回答にパチュリーは首をかしげる。が、すぐにデュオが説明をする。
「違うんですパチュリー様。小亜熊は小悪魔界に生息する熊の亜種なんです。なかなか凶暴なところがあるので、武装が必要となったんですよ」
「そう。そんなものがあったのね。びっくりしたわ。まぁ、しばらくぐらいなら私だけでも何とかするから安心しなさい。いざとなったら美鈴にでも手伝いを頼むわ」
「「「「「では、いってきます」」」」」
そうして、四姉妹は小悪魔界へと帰省の道を発った。それが、新たなる戦いの始まりだということは、まだ彼女たちは知らない。

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